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2008年3月19日 (水)

当事者の口は重い

B08030021

歴史上の事件の当事者の口は重いものだ。

そのせいか、どうかは知らぬが、

大きな事件ほど、謎が残り、

後の世の勝手な論争や想像のタネになる。

当事者の抱える苦しみや想いなど、お構い無しに…

新聞に、「星の王子様」の著者、サンテグジュペリの乗機を、

撃墜したと告白した、元ドイツ空軍パイロット(88)の話題あり。

1944年7月31日、コルシカ島の連合軍基地から、

ドイツ軍占領下の南仏に偵察飛行に飛び立った、

サンテグジュペリはマルセイユ沖で消息を絶った。

2003年、海中から乗機の残骸が見つかり、確認されたが、

最期の様子は謎のままだった。

元パイロットは、

「彼であることを知ったのは数日後。知っていたら、

 撃たなかった」という。

しかも、彼はサンテグジュペリの愛読者だった。

どこまでも青い、南仏の空と地中海。

サンテグジュペリの乗る、

双胴の米国製P38ライトニング戦闘機と、

Bf109?ドイツ空軍戦闘機が交錯する。

エンジンの爆音と黒煙。

海上にあがる水煙。

イメージが鮮やかに浮かぶ。

戦後、TV記者になった元パイロットは、

この出来事について、固く口を閉ざしてきた。

自分の「愛するもの」を自ら撃ってしまったのだから…

その後の、長い悔恨の人生と、

告白による安堵があったのか。

それも想像するしかないが…

自分の人生の最後にあたって、

このような告白が出来るだろうか。

それとも、墓場まで…

筆者にも、これとは比べものにならないけど、

似たような経験がなくはない。

やはり、まだ口が重い。

(写真 Caplio GX100)

※ココログのメンテナンスにより、投稿が遅れました。深謝。

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