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2008年4月 6日 (日)

あくがるる心

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中世世界の人々は、

もの思う=何かに強く執着して想い悩むと、

魂は肉体を「あくがれいづる」=彷徨い出るものと考えていた。

「魂の緒」というのは、

魂が肉体を離れて、再び戻る時は、

どんなに細くなっても切れないが、肉体が既に空しくなって、

戻れない時は「魂の緒」は切れてしまっており、

死を意味したのだという。

桜に「あくがるる」西行の心は、

あの吉野の山々を飛び回っていたのであろうか。

猿楽町の枝垂れ満開に。cherryblossom

 ~あくがるる心はさても山桜 散りなんのちや身にかへるべき~

  …桜が咲いている間は、身体からあくがれ出ようとする心は、

   どうにも止むことがない。山桜が散った後、この身に、

   戻ることがあるのだろうか…         (西行 山家集)

(写真 Caplio GX100)

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