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2008年8月 7日 (木)

風景写真家

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JCIIフォトサロンで開催されている、

「日々の風景 前田真三作品展」を見る。

今年は没後10年になるそうである。

10年前といえば、以前に所属していた大判写真サークルで、

盛んに、全国あちこちに出張って撮影していたころだ。

撮影仲間は、殆どが筆者より大分年配の方々であり、

前田真三ファンが多かったから、

撮影地も前田真三氏名作の地が選ばれる傾向があった。

北海道・美瑛の「拓真館」へ巡礼で、

ご所用の「テヒニカ」を拝観したのも懐かしい。

筆者は、特にファンというわけではなかったが、

サークルがそっちの方向だったので、従ったまでである。

敢えて、拒否するような作品だとは思わなかったし、

むしろ、当時、話に聞いていた、

実際の前田真三氏の撮影手法、

「風景」に引きずられるのではなく、積極的に「風景」を、

撮影者の手中に引っ張り込み、主導権を取るという手法に、

共感を覚えたこともある。

今、ひとりの風景写真家が世を去って、

あらためて、その作品を前にすると、

いわゆる、かつて一世を風靡した、

「前田真三調」の「風景写真の世界」などは、

もう、どうでもよいものに見えてくる。

50年代から80年代にかけての、

一連のプライベートなモノクローム作品は、

撮影者の丹精で、粋で、心優しい内面が、

ストレートに鑑賞者の心に入ってくるので、

見終わった後でも、実に心地が良いのだ。

今回も「風景写真家ご所用」の機材群が拝観出来るが、

「トヨフィールド8X10」を駆使して撮影していたころの、

(前田真三氏のバイテン撮影術は、

 筆者のいた大判写真サークルでも、話題になっていた)

撮影データーメモが興味深い。

(写真 Caplio GX100)

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コメント

拓真館ですか、わたしも撮影旅行の際に立ち寄りました。
特に影響されるものはなかったのですがおばさん連中に人気があるのはすごいなぁと思いました。
北海道で美瑛を選択するのもよくわからないのですが?もっと良いとこたくさんあるのにね。
おじさんたちは8x10に弱いのかしら使えばそれほど特殊なものではないのにね。
不思議ですね。

投稿: 豊雪 | 2008年8月 7日 (木) 01時38分

田中長徳氏も、前田真三氏の写真の「俗っ気」について、著書の中で書いていますが、昨今の「日本画人気」にも似て、衰える兆しはないようですね。それはそれでよいのです。でも今は、写真家前田真三氏の仕事をもっと多角的に捕らえられる状況になっています。すこし視点を変えることも必要でしょう。
以前に所属していた、大判サークルでは、前田真三氏、かく語りき、かく撮りき、といった話題で盛り上がっていたのですが、肝心な実際の撮影手法では、前田真三氏とはまったく逆な方向に向いている「トンチンカン」な「前田真三ファン」も多かったですよ。

投稿: kansuke | 2008年8月 7日 (木) 10時54分

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