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2008年9月 5日 (金)

雷鳴と太鼓の音

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この夏、雷鳴を聞くことが多かった。

夕方から宵の口にかけて、よく鳴った。

耳を澄まして、その音を聞いていると、

祭りや伝統芸能に使われる、

和太鼓の音や節回しと、そっくりに聞こえてくる。

雷神は太鼓を背負い、撥を持った姿に描かれるし、

太鼓の音が雷鳴に擬せられていたのがよく判る。

中世世界では、太鼓は神聖な楽器であり、

軽々しく打ち鳴らすことは憚れ、

その音は、悪霊や物の怪を脅し払うのに使われた。

雷鳴は「神鳴り」ともいう。

神鳴りも、神や精霊が住むもう一つの世界から、

神が打ち鳴らす太鼓であると考えられていたから、

この世で打ち鳴らす太鼓の音も、

あちらの世界に届くとされた。

いわば、あの世とこの世の通信手段である。

祭りや神事には欠かせないものであり、

特に、雨乞いでは威力を発揮した。

…と、そんなことを考えながら、

今夜も大丈夫かなと、遠くの雷鳴に耳を澄ます。

(写真 GX200)

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コメント

おわらは、三味線、胡弓、太鼓、唄に、手拍子、足が地面を蹴る音も演技のうちに入ります。
民謡に胡弓が入るのは非常にめずらしいようです。

セルリアン・タワーからの眺望ですか?

投稿: 胸の振り子 | 2008年9月 5日 (金) 00時40分

お帰りですか。
お疲れ様でした。
「おわら」の様子は、
貴ブログの写真で楽しませて頂きました。

まぁ、欲を言わせていただければ、
「音声」も聞こえると、
もっと、楽しいですね。
あの「哀調」を帯びた「メロディー」を…

現存の古典芸能の「鳴り物」には、
全て、多かれ少なかれ「呪術的」な、
要素は残されているようです。

「おわら」の起源は、
中世後期の「風流」(ふりゅう)に、
あるのではと勝手に思っているのですが…

撮影場所は「渋谷」ではありません。
もう少し「西方」です。
ここでより、お会いした時に、
お教えしますが、どうでしょう。
「個展」も、もうすぐですしね…

投稿: kansuke | 2008年9月 5日 (金) 01時04分

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