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2008年10月 3日 (金)

足もと1.5m下の鎌倉

B08100203

「古都・鎌倉」といえば、鎌倉時代のイメージを、

残しているのだろう、と思う人もいるに違いない。

京都や奈良なら、それは、ある程度当たっている。

その時代の建築物が現存しているし、

都が開かれて以来、その都市的な場としての機能が存続して、

人々が住み続けているからだ。

鎌倉の場合はそうではない。

多くの社寺があるとはいえ、その時代の建築物はすべて失われ、

都市的な場としての機能も、まったく途絶えているのだ。

今の町並みは、明治以降、特に昭和初期から戦後にかけての、

別荘地や高級住宅地からのもの。

戦災を受けなかった路地は、小津の映画に出てくる、

あのイメージをよく残している。

こういった、戦前からの味わいのある建物が、1980年代になると、

建て替えの時期を迎え、再開発の波がやって来る。

この時代に、初めて、まとまった発掘調査が行われ、

かつての鎌倉の、本当の姿が現れてきたのだ。

この街の市街地、1.5~2mの地下には、ほぼ例外なく、

鎌倉時代の150年、続く室町時代100年の、

遺構・遺物が眠っている。

多くが私有地であるため、中々、発掘が進まないのが現状だが、

これからも、歴史を書き換える発見が、

地下からもたらされる可能性が十分にある。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

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