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2008年10月16日 (木)

「ふくろの中」の都市

B08101502

中世都市鎌倉の実際の様子は、あまりよく判っていない。

すべては地下1.5mに眠っており、発掘調査も始まったばかりだ。

僅かな文献から知るに、

有名な「問わず語り」の鎌倉の街並みにふれたくだりがある。

……鎌倉の街は、

   東山に立って、京の都を見下ろすのとは大違いで、

   階段のように重なり合い、まるでふくろの中に、

   物をつめこんだように、人々が住み合っている……

鎌倉の狭い谷戸のほとんどが、

家々で埋め尽くされていた様子がうかがえる。

かなりの人口密度のようだが、

中世鎌倉の人口についても、まったく判っていない。

最盛期で、5万から10万の人口であろうかという程度だ。

絵画史料のほうで、唯一信頼出来そうなのは、

例の「一遍聖絵」の「弘安5年3月1日一遍鎌倉入り」

(10月7日投稿 弘安5年3月1日 参照)の場面だけである。

中世の鎌倉の街並みが背景に描かれているが、

その中の、山並みの間の谷戸と思われるところに、

家々の屋根が見える。

いずれにせよ、現在では想像もつないような景観が、

谷戸に広がっていたのは確かなのだ。

B08100902

(写真 GX200)

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