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2008年10月 8日 (水)

谷戸のくらし

B08100701

谷戸とは、南関東に多い地形で、

低い丘陵地に切れ込むように発達した、谷状の狭い平地のことだ。

一般的には「谷戸」と表記され、「やと」と読むが、

「谷」「谷津」と書いて、「やつ」とも言う。

筆者の地元では、後者のほうが主流だった。

(2007年11月22日投稿 中世の景観とは① 参照)

谷戸の奥には、必ず水源があるから、

中世以来、人の手が入り、水田などに利用されてきた。

都市的な場である鎌倉では、大きな寺や、

有力な武士の館用地に活用されている。

周囲の崖には「やぐら」と呼ばれる中世の墓所が、

いくつも、ぽっかりと口を開けていることもある。

ここは、自然と人との共生によって、

形作られてきた景観なのだと、つくづく思う。

円覚寺も、そういった谷戸の一つに造られた。

塔頭の奥に広がる谷戸の風景。

やはり、今も人のくらしを感じさせる、この風情がいい。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

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コメント

「谷戸」という地形は、関西方面では聞いたことがありませんでした。
南関東の人には、特別の感情の湧く風景なんでしょう。
しばらく鎌倉にも行っていませんが、お寺じゃなくて、地形や地中の歴史を意識しながら歩いてみたくなりました。

投稿: 胸の振り子 | 2008年10月 7日 (火) 23時44分

多摩や房総の谷戸は、
もう少し、規模が大きいようです。
房総の谷戸は一度探索したことがあります。
鎌倉は観光地化しているので、
躊躇するものがありますが、
早朝、午前中などを狙うと良いです。
ちょうど、今頃だと、
8時~10時くらいが光線の感じがよくなります。
やはり、交通至便なので行き易いのです。
機会があれば、ご案内したいですね。

投稿: kansuke | 2008年10月 8日 (水) 10時30分

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