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2008年11月27日 (木)

その日の写真

B08112501

アメリカの社会の「写真文化」に対する尊敬のようなものを、

深くを感じさせられたことがある。

2003年の春、イラク戦争を現地からリポートする、

ABCのナイトライン特番に惹き付けられ、

連日、時間が許せば、必ず視るようにしていた。

キャスターのテッド・コッペル氏の素晴らしさはもとよりだったが、

印象的だったのは、毎晩、番組の最期に、

今日の写真、つまりその日を象徴するような写真を、

一枚紹介するコーナーがあったことだ。

取材に初めて本格的にデジタル写真が使われたこの戦争で、

前線にいる多数のフォトグラファーから、

インターネットを通じて随時送られる写真が、

このような企画を可能にしたわけだが、

TV報道番組の中でわざわざ時間を割いて、

動画ではなく、こういったスティールの写真を、

取り上げる姿勢に感心したのだ。

また、それを当然と受け止める視聴者にも、である。

日本の社会では、まずあり得ないことだと思った。

この「写真文化」の落差は大きい。

ナイトラインは、「その日の写真」を大きく映しながら、

大抵は、戦場の兵士たちの何気ないスナップだが、

テッド・コッペル氏の抑制の効いた低い声で、

「グッナイ・アメリカ」で終る。

ますます、その写真の印象が際立っていった記憶がある。

(写真 GX200)

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