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2008年11月 4日 (火)

無慮五千の死都

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今朝起きたら、利き足の足首と膝が痛む。

昨日の「谷戸歩き」の際に、

久しぶりに急斜面を綱を頼りに下降したのが響いたらしい。

膝は治まってきたが、足首のほうはしばらくかかりそうだ。

そんな斜面に「やぐら」が口を開けている。

鎌倉の谷戸には、正確にはわからないけど、

無慮五千を超える「やぐら」が存在するといわれる。

鎌倉後期から、室町中期ぐらいにかけて造られた、

この地方独特の中世の岩窟墓と考えられているが、

文献にはまったく出てこないから、発掘調査に頼るしかなく、

未解明なことも多い。

大抵の場合、内部には五輪塔などの石塔が置かれ、

奥に小穴を穿って、瀬戸や常滑の蔵骨器と、

火葬骨が納められている。

今は風化して、苔むした洞穴になっているが、

往時は立派な出入り扉があり、内部も彩色されて、

華やかに荘厳されていたようだ。

石塔の銘などから、被葬者はこの時代に火葬が出来た、

ある程度財力のある僧侶か上級の武士階級が想定されている。

こういった墓を造り守った人々は、

その後、死者だけを残して、

まったく、いなくなってしまったわけだから、

やはり、ここを「死都」と呼ぶのは相応しいのかもしれない。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

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