« 一族滅亡 | トップページ | 神田神保町にて »

2008年11月 1日 (土)

人々は移動する

B08103103

NHKのニュースを横目で聞いていたら、

江戸中期の京都町奉行所の文献から、

町内の若者が1ヶ月に30人以上も家出し、

江戸や大坂に流れていったことがわかったという話。

江戸時代は厳しい身分制度や移動の制限があったはずだが、

実際は案外自由で、奉行所も咎めた形跡がないという。

やはりと思う。

三浦半島から、はるばる岡山・美作に移った三浦一族のように、

中世世界でも、西へ東へと根拠地を大きく移動する、

武士団は珍しくなかったし、

広く各地を遍歴しながら世を渡る、

様々な生業の人々も多かった。

定住して田畑を耕し続ける人々が主流だと考えがちだけど、

これは例外に近かったのではないか。

むしろ、田畑を捨ていなくなる人々が絶えなかった。

領主も他所から来るし、よく入れ替わる。

住民もいなくなる可能性がある。

そんな世界の中で、人々が集っては散っていくのが、

「都市的な場」であったのだろう。

その都市も、やがては消えていく。

現代社会も、

本質的には、大きな違いはないようにみえてくる。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

|

« 一族滅亡 | トップページ | 神田神保町にて »

歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 一族滅亡 | トップページ | 神田神保町にて »