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2008年12月24日 (水)

一遍聖絵を見る

上野の東博で「一遍聖絵」を公開している。

(一遍上人伝絵巻 巻第七 13C 国宝 東博蔵)

http://www.tnm.jp/ (1/4まで)

じっくり観賞出来る貴重な機会なので行って来た。

この絵巻は目に見える中世世界を、細部にいたるまで、

一切手抜きせずに描き込んでいて、

何度見ても飽きることは無い。

製作者の非凡な技量もさることながら、やはり、

彼らも「言いたいこと」「伝えたいこと」「表現したいこと」に、

横溢していたのだと実感する。

だから観賞する我々も、しっかりと、

それを受け止めなきゃいけないと思うのだ。

13世紀の京の賑わいの片隅に「乞食」「非人」

「病者」(ハンセン病者や身障者 覆面姿をしている)

の集団が描かれているのを見つける。

「浄、不浄を嫌わず」「信、不信を選ばず」

(10/17投稿 一所不住、諸国遊行 参照)

一遍は誰にも差別せず、救済を説いた。

博物館を出て、上野公園の光景を見るにつけ、

現代社会は中世世界から、

どれほど「進歩」したのか疑うざるを得ず。

この世の惨状は全て、為政者の悪政のせいだと、

中世人も、既に看破しているではないか。

B08122302

B08122303

(写真 GX200)

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