タテ位置大好き
今月のアサカメの記事、
「タテ写真とヨコ写真の思想」を読む。
最近はタテ位置で撮る人がめっきり減ったのだそうだ。
特に若い世代の、自分の好きなものしか撮らないという、
撮影姿勢が影響しているらしい。
タテ位置写真は、撮影者の明確な意図と主観、
溢れる表現願望の現われだとするのは、まったく同感だ。
写真に限らず、この世のあらゆる表現活動は、
本来、表現者の主体主観そのものであるのだから。
道理で、この頃の写真表現者に、
著しいパワー不足を感じるわけだ。
筆者は言うまでもなく、タテ位置大好きである。
どうしてこうなったのだろうかと、今思うに、
少年時代、カメラのファインダーをしきりにのぞいて、
迷っている筆者を見かねて、
傍らにいた父親が「カメラをタテに構えてみろ」と、
声をかけた時の記憶に突き当たる。
カメラをタテに構えると、
今までと、まったく違った世界が広がったのが鮮やかだった。
その時から、タテ位置が身についてしまったのだと思う。
父親に感謝するばかりだ。
(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 NPR400)
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