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2009年1月11日 (日)

都写美にて

B09011001

天候回復するも、北風強し。

恵比寿の東京都写真美術館(都写美)へ、

「甦る中山岩太 モダニズムの光と影」

「ランドスケープ 柴田敏雄展」(ともに2/8まで)

を観に行く。

前者は、11/9投稿「美しき1930年代」でも触れたとおり、

中山の活動した30年代、すでに現代で試みられている、

ヴィジュアルアートの表現方法の殆どが実験済みであったことを、

あらためて教えてくれる。

現代の表現者より、圧倒的にパワーに溢れているのは論を待たぬ。

後者は、風景への視点、眼差しの面白さの極致を堪能。

都市や自然のみならず、この世界から、

森羅万象の形、色彩の織り成す妙を見出す力は、

「天性」に近く、おいそれと真似できるものではないし、

また、真似をしてもいけない。

こう書くのは、この写真展を観て安易にインスパイアされる、

陳腐さを戒めるためでもある。

写真表現では、とかく形の妙をモノクロで、

という方向になりがちだが、この撮影者はその過程で、

色彩の妙を捨てなかったのは、

極めて「正統的」な絵画表現に通じるものがある。

異論もあろうが、筆者は色彩感覚=色感のほうに、

より「天性のもの」を感じてしまうので、

この表現の方向性を支持してしまうのだ。

いずれにせよ、この二つの写真展から得るものは多く、

特に「大判写真」による表現を志す人は必見だろう。

(写真 GX200)

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コメント

柴田さんの作品は確か20年前新宿のギャラリーで見ました。コニカだったかなぁ。あのときは焼きが今一でがっかりしました。奥さんが美人さんだったと思います。

投稿: 豊雪 | 2009年1月11日 (日) 11時19分

主催者側の努力や、
展示方法の工夫もあってか、
結構入っていました。
どんな風景をテーマするにしても、
カメラの視点が半歩ずれてしまえば、
全くの別の世界になってしまいます。
難しいものですね。

投稿: kansuke | 2009年1月11日 (日) 14時23分

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