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2009年2月11日 (水)

異形の神像(3)

B09012903

中世世界にあらわれた異国渡来の神には、

「新羅明神」の他に、

「牛頭天王」「魔多羅神」「赤山明神」「宇賀神」などがあるという。

神だか仏だかはっきりしない、これらの神々のことは、

今もって諸説紛々謎だらけで、研究も始まったばかりだ。

しかし、こういった神々の背後に、

中世世界の本質に迫る、何か大きなキーとなるものが、

隠れているような気がするのだ。

「新羅明神」は「老翁」の姿で示現した。

中世世界では「翁」は、様々な神がとる姿である。

室町期の能役者、金春禅竹(1405~68)は、

その著「明宿集」の中で、

猿楽能の神は「式三番」に現れる「翁」であり、

諸神、諸仏、諸天、歴史上の偉人、高僧、歌聖を列挙しながら、

すべて「翁」と同一体であると記す。

金春家の遠祖とする朝鮮半島からの渡来人「秦河勝」が、

その中に含まれているのも、やはり偶然とは言えまい。

(写真 GX200)

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