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2009年2月16日 (月)

「浮世又兵衛」

B08111805

日曜美術館の「岩佐又兵衛 驚異の極彩色絵巻」を視る。

この絵師のことは詳しく知らなかった。

東博の「舟木本・洛中洛外図屏風」は知っていたけど、

彼の手になるとは…

独特の癖のある筆致は気になっていた。

信長に皆殺しにされた荒木村重一族の生き残りであるという。

落城時、僅か二歳で奇跡的に救い出される。

成長して絵師の道に入り、戦国末期、安土桃山、江戸初期と、

まさに中世から近世への変革期を生きた。

浮世絵の元祖的存在と言われ「浮世又兵衛」の異名も取る。

謎の多い数奇な生涯で、

研究も、ごく最近になって進んだようだ。

番組では「山中常盤物語絵巻」という特異な作品を紹介。

細密、極彩色の絵巻ながら、

鮮血が飛び散る殺戮シーンも展開される凄まじさ。

これはどうあっても、実際に戦国の血生臭い現場を、

知った者が描いたとしか思えない。

絵師の圧倒的なパワーと切ない感情が迫ってくる。

熱海のMOA美術館所蔵。

この美術館、かねて噂には聞いていたけど、

これで観に行きたくなってしまった。

他にもいくつか又兵衛の作品を持っているようだし…

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

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