« そら豆のパスタをつくる | トップページ | 生母の力(1) »

2009年3月 2日 (月)

「言霊」

B09022701

今日の「天地人」でも、ちょっと面白い演出があった。

まぁ、筆者の深読みかもしれぬが…

謙信の急死で混乱する上杉家中。

そこに、突然現れて謙信の「遺言」を口走ってしまうのは、

(いかにも発作的、あるいは神がかり的という感じが良い)

直江家の後家、妙椿尼である。

混乱は静まるが、「遺言」の真偽は怪しい。

しかし、この場合「遺言」を披瀝したのが女性であったことが、

中世世界では、かなりの重みを持つ。

神仏霊により近い存在として、託宣を伝えたりして、

(ドラマでは冥界に入ってしまった謙信の代理のような立場)

しばしば人と神の橋渡し役を演じるのは女性が多いからだ。

(その辺を意識して脚本を書いたなら、大したものだけど)

しかも、もう口に出して「跡継ぎは景勝」と言ってしまった。

(景勝派が先に跡継ぎと称して機先を制したのは史実らしい)

その瞬間、「言霊」は「嘘」でも、そのとおりになる。

つまり、中世世界では先に「宣言」したほうが、

圧倒的に有利といえる。

だから、その後のドラマの展開を待つまでも無く、

景勝派の勝利は、その時点でほぼ決まったようなものなのだ。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PBNC400)

|

« そら豆のパスタをつくる | トップページ | 生母の力(1) »

歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« そら豆のパスタをつくる | トップページ | 生母の力(1) »