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2009年6月 7日 (日)

「陣僧」

B09060601

NHKで、この春「タイムスクープハンター」なる番組を、

やっていたのを再放送で知る。

未来のジャーナリストが過去にタイムスリップして、

その時代をレポートするという設定の歴史探訪番組だ。

「戦国救急救命士」はちょっと面白かった。

中世世界の、

戦場へ軍勢と同行する「陣僧」と呼ばれる僧たちに、

初めてスポットを当てたからだ。

「黒衣の僧」とも言われる彼らは、多くは時宗や禅宗の僧で、

官僧(官僧は白衣)ではなく、「聖」や「念仏衆」に近い存在だ。

戦場では、戦死者の供養や葬送、

臨終の際に念仏を勧めたりするのが主な仕事だが、

戦傷者の治療看護も行ったので、

「戦国救急救命士」という切り口になったのだろう。

(十字軍の、オスピタル騎士団の仕事によく似ている)

実際、彼らはこの世の常人ではない「無縁」の衆とされたから、

敵味方の区別なく自由に戦場を往来出来た。

しばしば、情報収集や文書作成、外交交渉もやっている。

今でも古戦場を訪ねると、小さな寺や供養塔が残っていたりするが、

彼らの活動の痕跡である場合が多いと思う。

(写真 CX1)

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