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2009年6月22日 (月)

飛び交う飛礫石(1)

B09062101

昨年に続き、

「発掘された日本列島 2009」~重要な遺跡・遺物の最新情報!~

を観に両国の江戸東京博物館へ。

今年の中世考古関係の展示は、

福井県・白山平泉寺旧境内の僧坊跡と、

新潟県妙高市の鮫ヶ尾城跡(今年の大河、御館の乱の舞台)

同城跡から出土した戦国期の飛礫石(つぶていし)は初見だった。

投石は中世後期の合戦でよく用いられた戦法だ。

専門の投石部隊がいたことも判っている。

当時の戦傷者の記録を分析すると、

傷の殆んどが弓矢、投石、鉄砲によるもので、

刀槍傷は意外に少なかったという。

実際の戦闘でまず頼りになるのは「飛び道具」だったらしい。

人情として、そうなるのは今も同じで面白い。

中世世界では合戦だけではなく、

あちこちで飛礫石が飛び交っていたようだ。

河原や辻での「石合戦」は祭りの恒例行事だったし、

京の街の「印地打ち」という投石が得意な非行集団に、

歴代の権力者が手を焼き、禁令も出している。

それでも、しばしば起こる原因不明の投石は、

「天狗礫」(てんぐつぶて)と呼んで、

神仏の政治に対する怒りを示すものとされた。

誰かが、現代のデモの投石もその系譜にあると書いていたけど、

言い得て妙だと思う。

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(写真 CX1)

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