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2009年7月29日 (水)

疫病神たち

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一昨日の「道教の美術展」(三井記念美術館)の出品作品から、

ちょっと面白かったものを紹介する。

重病人の平癒を祈祷する安倍晴明。

(不動利益縁起絵巻 重文・鎌倉期14Cより)

中世世界では、全ての病は、

牛頭天王の眷属である疫病神が起こすものと考えられており、

これを祓うことは陰陽師の重要な仕事だった。

御幣を立てた祭壇の後には、いろいろな古道具が化けた、

「つくも神」のような姿をした疫病神たちか相対し、

これから対決しようと、勢ぞろいして控えている。

安倍晴明の後にも、彼が自由に召し使ったという「式神」が二人、

こっちも命令一下、やっつけにかかろうと手ぐすね引いている感じだ。

それにしても、現代の感覚からすれば、

何ともユーモラスな様子の疫病神たちだけど、

水木しげる風の妖怪とはかなり違っていて、どこか異国風だ。

流行病が異国からやって来ることが多かった時代ならではか。

本当は、疫病神は実に恐ろしい存在だったはずである。

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(写真 CX1)

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