“TAOISM ART”
列島、悪天なるも南関東のみ快晴。暑さも暑し。
特別展「知られざるタオの世界 道教の美術」
TAOISM ART -道教の神々と星の信仰-
(三井記念美術館 ~9/6)を観にいく。
実に盛り沢山の展示で、収穫も多かった。
中国本土の道教美術のみならず、深い影響を受けたと考えられる、
中世日本の宗教美術まで網羅しており、
仏教、神道、陰陽道、天文道、暦道、宿曜道等々、
注目すべき作品をよく集めている。
しかもここで、あの異神たち、新羅明神、赤山明神、
ことに摩多羅神、
(これはなかなか観れない神像だ。その奇怪さは噂どおりだが、
いろいろと面白い発見も…)
に会えるとは思わなかった。
神仏混交の世界や、中世芸能における「翁」の問題も、
道教的と言えば、そのように見えてくるから不思議である。
やはり、「影響」なんかでは片付けられないものがありそうだ。
先週の「伊勢神宮と神々の美術展」より遥かに深遠にて、
思索にふけるに好適な内容なのは論を待たず。
でも、あまりにフィールドが広大かつ複雑で、
頭を整理するのに、少々時間が必要なのではあるが…
ついでながら、陰陽師に関心のある人なら、
有名な現存最古の、
「安倍晴明像」 (室町期・大坂阿倍王子神社)が観られる。
(写真 CX1)
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