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2009年10月 5日 (月)

2004年 板橋の夜で…(2)

B09100401

渋谷区立松涛美術館にて、

「生誕120年 野島康三 肖像の核心展」(~11/15)を観にいく。

ライカ登場以前の前世紀初頭、

写真のクラシックな絵画的表現全盛時代から活躍した、

野島康三(1889~1964)の作品群を回顧する展示。

人物、風景、静物など、

銀塩によらないゴム印画、ブロムオイル法によるプリントは、

独特の何ともいえぬ柔らかさに溢れ、今でも魅力的だ。

しかし、まだ絵画と現代的な写真表現の過渡期であり、

作家が表現に苦闘する有様が如実に現れている作品も目立つ。

“F”という一人の女性モデルを執拗に追い続けた一連の作品には、

強い印象を受けるが、同時に痛々しさも感じられて、

長くは観ていられないものがあった。

やはり、写真表現者は、

被写体に執着し過ぎてはいけないのではないか。

(写真 Caplio G4 Wide)

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