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2009年11月の記事

2009年11月30日 (月)

根津にて(1)

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昼前、東京8x10組合のメンバーであるTarning氏が参加する、

写真展を観がてら根津へ。

短い時間ながら、根津神社界隈を撮影する。

実はこの辺りを撮って歩くのは初めてなのだ。

路地裏に和風のカフェや手作りの店が並ぶ様は、

昨今の代官山と似てなくもない。

根津神社は重文指定の江戸初期の社殿を持ち、

程よい広さの境内にて、風情もいい。

概して、寺よりも神社のほうが、

撮っていて気分が良いが、ここもそうだった。

行列の店でもとめた鯛焼きは懐かしい味。

…………………

日曜美術館のサルガド氏と姜尚中氏の対談。

いい企画なのに時間が短すぎる。

特番でたっぷり一時間以上はとって欲しい。

「写真は翻訳を必要としない共通言語のようなもの」

と語るサルガド氏に全く同感だ。

(写真 CX1)

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2009年11月29日 (日)

錦糸町にて

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午前中、錦糸町にて所用。

駅ビルで買い物がてら、ヒカリカメラを覘く。

思いついて、CL用に切り欠き入りのレンズフードを購入。

汎用品で @\2000也

たまには着せ替えをさせて、気分を変えてみるのもよし。

このカメラとの付き合いも一年を超える。

まさに「コンパクトライカ」(CL) 

使い慣れてくると捨てがたいものがある。

でも考えてみれば、かつては理不尽にも、

「プアマンズライカ」なんて呼ばれたかもしれぬ。

「プア」で思い出したけど、

先頃、高野山で実に「プア」な宗教観を披瀝した、

(野党第一党前党首改め)与党幹事長。

驚愕を通り越し、ただ嘆息のみ。

新政権の行方に「建武の新政」の如く瓦解の予感が…

(この場合、誰が足利尊氏になるのかな)

いずれ、この問題は稿を改める。

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(写真 CX1)

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2009年11月27日 (金)

「黄門さま」から…

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朝日夕刊に24日まで連載の「黄門は旅ゆく」を興味深く読む。

最終回の映画評論家・佐藤忠男氏のコメントによれば、

ドラマの黄門像は「つきつめれば天皇制です…」

同じく、京大人文研の金文京氏は、

「中国でも韓国でも似た話があって…自分たちではなく、上の、

 中央の権威を借りて解決する体質が東アジア全体にある。

 …最高権力者は自分たちのことを理解しているはずだと。

 周りの人間が悪い、天皇や皇帝は悪くない、と…」

この国の歴史の、極めて核心的な論点が、

「黄門さま」から導き出されているわけだ。

確かに、貴人が身を窶して諸国を廻り民の窮状を助ける、

「廻国伝説」は中世世界、北条時頼以来の人気ストーリーだし、

世の悪事を全て「君側の奸」に帰する論理も未だ健在である。

だが、半島でも、大陸でも、「易姓革命」あって、

いかなる王権も相対化されうる存在だった。

ただ、この列島のみの異様。

中世史研究も、結局は、

その辺りにテーマが行き着くのは論を待たず。

(写真 CX1)

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2009年11月26日 (木)

雑司が谷から牛込台へ

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というわけで、一昨日は雑司が谷から、

牛込台のYasさんの写真展会場に回り、上がりとなった。

Yasさんの写真展は去年から観続けていて、今回で3回目。

(5/25 投稿 ♪夕方には晴れるかな… 参照)

渋谷の夜と、其処に集う人々を捉えたスナップ群である。

(Yasさんのブログ 作品も… http://blog.livedoor.jp/y_wz/

筆者が日々撮っている地元でもあるから、

今後の展開も、ちょっと気になっているのだ。

会場にて胸の振り子さんと落ち合い、

(振り子さんのブログは右ブックマーク欄 “A Moveable Feast”)

先日、神保町の古書まつりで入手した、

広重、名所江戸百景のうち「よし原日本堤」の複製画を進呈する。

(11/1 投稿 古書まつりにて 参照)

懇親会では根来寺や遍歴する職能民のことなど、

近々の話題に花が咲く。

下の写真はこの日の持ち物。

装備のCLにはモノクロを詰める。

ついでながら、Yasさんの愛機も同じ40㎜付きのCLだ。

(写真 CX1)

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2009年11月25日 (水)

雑司が谷の中世遺跡

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去年6月の副都心線開通で雑司が谷に行く機会が増えた。

古本市が目的のことが多かったが、界隈を歩くうちに、

やはり、ただならぬ雰囲気を感じるようになった。

例の中世遺跡の気配である。

鬼子母神あたりでは、よく発掘現場を目にしたし、

(これは江戸期の門前町の町屋跡だったけど)

いずれ何かあるなと思っていたところ、昨日、駅構内で、

「雑司が谷遺跡」という中世遺跡を解説した案内版を発見した。

この案内版は、今年になって豊島区が設置したものらしく、

今まで全く気がつかなかった。それによると…

メトロ雑司が谷駅と都電荒川線が交差する一帯で、

中世の道路と地下室状施設の遺構が検出され、

常滑大甕陶器片、板碑片、中国渡来銭が出土した。

道遺構は土を硬くつき固めた「舗装」と側溝が施され、

幅員は2.5~3mとあった。

あの代官山、目切り坂(暗闇坂)以来、あれから、

中世古道の伝承地を南下して、

目黒碑文谷、円融寺釈迦堂、

今度は北上して、当地雑司が谷に至ったわけだ。

しかも、遺跡から南の延長線上には、

目白通りから面影橋に下る「宿坂」があり、

(これは区教によると江戸期由来の呼称と云うけれど、

 もちろん、筆者にはそうは思えない。

 10/31投稿 宿山橋の月を観ばや 参照)

この坂の別称が、またも「くらやみ坂」なのであった。

また、要探索なのはいうまでもない。か…

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(写真 CX1)

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2009年11月24日 (火)

今年も雑司が谷・鬼子母神通りにて

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今年も雑司が谷・鬼子母神通りにて開かれた、

古本のフリマ「みちくさ市」に行って来た。

(去年の様子は、

  2008 12/1 投稿 雑司が谷・鬼子母神通りにて 参照) 

まぁまぁの人出なるも、去年より品数多くなく、

空気にも世相ひしひしと。

ほどほどの新刊で、気楽に読めそうな、

「日本の国宝、最初はこんな色だった」

(小林泰三著 2008 光文社新書)を購入するに@¥200也

その後、鬼子母神境内の「手創り市」に寄り、

牛込台のYasさんの写真展 “BIG busy 2009”へ回ったのは、

去年と同じコースだ。

続く懇親会では胸の振り子さんと歓談。

今日、ひょんなことから知った雑司が谷の中世遺跡の話題と共に、

ひとまず明日に送る。

(写真 CX1)

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2009年11月23日 (月)

センチュリア(1)

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カメラのキタムラにモノクロの現像とCD焼付けを出す。

うっかり忘れていて、半月ほどバックの底に放り込んだままだった。

フィルムといえば、このところネガカラーで撮っていない。

愛用していたフィルムが生産中止になったようで、

(拙ブログではPBNCと表記していたが)

店頭から姿を消してしまったためだ。

コニカ製品の系譜を引く、「センチュリア」というブランドで、

色出に派手さはないが、ナチュラルで、

独特の枯れた味わいがあって、気に入っていた。

しかも、量販店でかなりお買い得価格で並んでいたので、

とても助かっていたわけである。

これからはフジのプロシリーズを使うしかないが、

やはり、出費がかさむのは痛い。

ポラロイドの生産再開もあったし、何とかなればと思うのだけれど…

難しいだろうな。残念の極み。

写真は去年の今ごろ、年末調整説明会の会場を抜け出して、

センチュリアで撮ったもの。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 CENTURIA400)

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2009年11月21日 (土)

日々の写真 11/20

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久しぶりの日差しだけど、

「闇、光に勝つ」季節はもうそこまで来ている。

東博の特別展に出品中の「春日権現験記絵」の一場面。

普請現場の番匠たちに振舞われる食事のおこぼれを頂こうと、

朱塗りの椀を差し出す乞食僧。

既に鎌倉後期には「根来」は造られていたようだから、

(大倉集古館の特別展に、永仁6年=1298年銘の東大寺、

お水取り練行衆が使用した朱塗り丸盆が出品されている)

この椀が「根来」であっても、おかしくないと勝手に想像してみる。

彼にとっては、命の次に大切な財産なのであろうな。

(写真 CX1)

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2009年11月20日 (金)

ミュージアムグッズをもとめる(3)

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知り合いの、ある大企業の担当者が高熱でダウンとのこと。

職場が新型インフルで危ないらしい。

最寄りだけど、これはしばらく近づかないほうがよいな。

さて、この前、秋の特別展第二期を観に行った東博で、

もとめたミュージアムグッズは、

「春日権現験記絵」のポストカード2点と、

「蒙古襲来絵詞」のポストカード1点 @¥100也

岩佐又兵衛筆の「小栗判官絵巻」のクリアファイル @¥400也

永徳筆の「唐獅子図屏風」のブックカバー @¥750也

だいたい、どこのミュージアムショップも値段は高めだが、

その中でも、東博は特に高く感じられてしまうのは、どういうわけか。

(写真 CX1)

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2009年11月19日 (木)

根来のように?

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中世世界で造られた数々の道具類の中で、

とりわけ筆者が魅かれているのが「根来」(ねごろ)である。

「根来」「根来塗」というのは、

今では朱塗り漆器一般を指すことがあるが、

本来は中世・室町期に、

紀州・根来寺で製作された朱漆塗漆器のこと。

下塗りに黒漆を丹念に塗り、その上に朱漆を塗り重ねて造られる。

社寺や上流貴族のための什器として製作された実用品なので、

良好な状態で現存しているものは多くない。

長い年月、使い続けているうちに、

上塗りの朱が剥げ、下地の黒漆が覗き、

独特の風合いが出て、それが何ともいえない「景色」となる。

今回の出品は殆どが室町期(一部、平安・鎌倉期)のもので、

少なくとも500年は経っている優品ばかり。

だから、その「景色」も鑑賞に足る素晴らしいものだ。

根来寺は中世末期の戦国期に、

鉄砲も扱って巨万の富を得て、最盛期を迎えたが、

信長、秀吉に目を付けられ、焼き討ちをうけて壊滅する。

爾来「根来」も途絶えたから、現存品の価値も推して知るべし…

話はまったく変わるが、

筆者の愛用するライツ・ミノルタCL。

先日、雑司が谷の銭湯のタイルにぶつけたりして、

(風呂に入ったのではなく、銭湯で古本市があったのだ)

金属ボディの下地が覗き、ちょっと風合い?が出てきた。

密かに「根来」のような「景色」になればと期待しているのだけど、

まぁ、それには少なくとも、500年はかかるわけだ。

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(写真 CX1)

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2009年11月18日 (水)

ミュージアムグッズをもとめる(2)

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「特別展 根来 ~12/13」をやっている大倉集古館で見つけた、

ちょっとユニークな、ミュージアムグッズをいくつか購入。

お馴染のクリアファイル@\210也 は所蔵品をモチーフにしている。

前田青邨画伯の「洞窟の頼朝」

人間国宝・鎌倉芳太郎氏の「波濤紅葉文紅型」

ついでながら、

鎌倉芳太郎氏は父親の美術学校時代の恩師だった人。

ブックマーク@\210也 は「百鬼夜行図」

特別展関係では、ポストカードより、

特集記事を掲載していたこの古美術骨董情報誌@¥800也 

のほうが良く纏まっていて、かつ安価だった。

筆者が「根来」に魅かれる理由は、また後ほど…

(写真 CX1)

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2009年11月17日 (火)

美作国一の宮

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吉祥寺のよみた屋さんは、筆者お気に入りの古書店。

近くに用があれば、いつも寄ることにしている。

お気に入りというのは、必ず何か見つかるから…

今日もそうだった。

「日本の絵巻20巻 一遍上人絵伝」

(解説小松茂美 1988 中央公論社)

オールカラーの大型本だが、

多少使用感あり、お買い得で @\1500也。

欲しかったものなので、荷物になるも気にならず。

絵巻の絵、詞とも完全収載しているから便利だ。

(絵伝のラストシーンは初めて見た。なかなか印象的)

帰りの電車の中でパラパラするに、

胸の振り子さんの故郷、美作国一の宮の場面が目に留まる。

下の写真は、

一の宮の参道とりっぱな瓦葺の楼門。

本殿と拝殿に集う一遍はじめ時衆の僧たち。

「春日権現験記絵」も探しているのだが、、

こっちのほうは、なかなか手頃なものが見つからない。

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(写真 CX1)

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2009年11月16日 (月)

筆者流のはしょり方とは…

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昨日の東博特別展での筆者流のはしょり方を…

(何分、筆者の独断と偏見に基づいているので、

 一般の方には参考になりませんので、ご容赦)

まず、古代は殆どはしょるが、

法隆寺献納宝物中の、

「聖徳太子像」と「逆沢だか威鎧雛形」は観ておく。

メインの中世絵画。

「春日権現験記絵」と「絵師草紙」「蒙古襲来絵詞」は、

出来うる限り時間をかけて、じっくりと鑑賞する。

(ここは面倒でも最前列に並ぶべきだ。ルーペも忘れずに)

あとは「小野道風像」と「天子摂関御影」がよい。

定家筆のものもいくつか、

室町期の貴族の日記「看聞日記」も観れたら…

そして、近世は俵屋宗達の「扇面散屏風」くらい。

という感じで…

本日は虎ノ門の大倉集古館にて、

「特別展 根来(ねごろ) ~12/13」を観る。

中世の「根来」漆器の優品をかなり集めた展示。

これも稿を改める。

……………

渋谷のキタムラをひやかしたら、

12月発売のGXRはズームのユニットを付けて八万くらいとのこと。

(写真 CX1)

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2009年11月15日 (日)

東博・秋の特別展第二期へ

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待望の東博、秋の特別展・第二期へ行って来た。

携帯サイトの混雑情報などで機会を窺っていたのだ。

週末ながら、土曜は悪天、日曜は好天ということで、

今日の午前中に覘いてみようかと…

案の定、待たないで入館出来る状況だった。

一応、観るべきものは観てきたが、

古代の正倉院関係と近世は、はしょらせて頂いた。

館内はすでにそれなりの混雑で、

大事なところでは陳列ケースの最前列に並んだから、

結局、かなり時間がかかったのは止む無し。

ちょっと疲労したので、詳報は明日に送る。ご容赦。

………………………

夕刊に長崎県美術館で開催中の個展に寄せた、

写真家・東松照明氏のインタヴューを読む。

氏の「すでに写真は肉体の一部分。

   写真を撮るという言葉さえ出てこない。

   まばたきのリズム、身体感覚でやっているんです」

という言葉にまったく同感。

脳も視神経も、指も脚も、全て含めての身体感覚。

やはり、こうでなきゃ…

(写真 CX1)

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2009年11月11日 (水)

「世上の乱逆追討、耳に満つと雖も…」

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朝刊に「冷泉家 王朝の和歌守展」(~12/20 東京都美術館)

の全頁広告を見る。

今週は上野へ、例の東博、特別展示第二期を観に行きたいが、

(開幕12日は全館入館無料日とかで、大変な混雑が予想される)

まず、入館は無理であろうな。

その場合は、前者の展覧会も悪くないか。

この前の週末に覘かれた胸の振り子さんによれば、

定家自筆本の「明月記」が観られるらしいし…

「明月記」といえば、有名な治承4年(1180)9月の、

「世上の乱逆追討、耳に満つと雖も、之を注せず。

 紅旗征戎は吾が事に非ず」の項を是非観てみたいが、

調べてみると、この巻は今回の冷泉家所蔵ではなくて、

流出して今は天理大学にあるのだと云う。

もっとも、この一文は定家が若き日に記したのはでなく、

晩年に至って書き入れたものというのが定説になっている。

定家らしい自意識過剰のカッコつけ方ともとれるけれど、

その生涯を通じて、絶えず揺れ動く、

彼の表現者としての意識が思いやられて、

筆者には何故か憎めないのだ。

書架の底から、高校時代の終わりに読んだ、

「西行と定家」(安田章生著 1975 講談社現代新書)

を取り出してきた。

今はこんな読み方はしないのだが、傍線だらけだった。

もう一度読んでみよう。

(写真 CX1)

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2009年11月 9日 (月)

幸福な時代

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今週12日より、東博、この秋の特別展第二期で公開される、

「春日権現験記絵」を日曜美術館で特集していた。

放送で初めて紹介する部分もあって、引き込まれる。

この絵巻、やはり大変な作品である。

まず、作者名の判明している唯一の絵巻であること。

(鎌倉期、当代一流の宮廷絵師、高階隆兼)

全20巻揃いで保存状態が良く、

最高の画材を使っているため、色彩が驚くほど鮮やかなこと。

そして、中世の人々の生活が実に正確に、

一切の手抜きもなく、生き生きと描写されていること。

見入っているうちに、

実際の中世世界に入り込んでいく錯覚を覚えるくらいだ。

しかも、番組での姜尚中氏のコメントが利いていた。

「暗黒といわれた中世世界のイメージが根底から覆された。

 神仏が身近だったこの時代、戦乱、飢饉、疫病と、

 人々の生死も身近であったはず。それなのに、

 この絵巻を見ると、現代よりはるかに、

 幸福な時代にみえるのは何故なのか」

そう、筆者が中世世界に魅かれる一因もその辺りにあるんです。

この絵巻、絶対に見逃すわけにいかない。

(写真 CX1)

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