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2009年11月27日 (金)

「黄門さま」から…

B09112601

朝日夕刊に24日まで連載の「黄門は旅ゆく」を興味深く読む。

最終回の映画評論家・佐藤忠男氏のコメントによれば、

ドラマの黄門像は「つきつめれば天皇制です…」

同じく、京大人文研の金文京氏は、

「中国でも韓国でも似た話があって…自分たちではなく、上の、

 中央の権威を借りて解決する体質が東アジア全体にある。

 …最高権力者は自分たちのことを理解しているはずだと。

 周りの人間が悪い、天皇や皇帝は悪くない、と…」

この国の歴史の、極めて核心的な論点が、

「黄門さま」から導き出されているわけだ。

確かに、貴人が身を窶して諸国を廻り民の窮状を助ける、

「廻国伝説」は中世世界、北条時頼以来の人気ストーリーだし、

世の悪事を全て「君側の奸」に帰する論理も未だ健在である。

だが、半島でも、大陸でも、「易姓革命」あって、

いかなる王権も相対化されうる存在だった。

ただ、この列島のみの異様。

中世史研究も、結局は、

その辺りにテーマが行き着くのは論を待たず。

(写真 CX1)

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