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2009年12月31日 (木)

別府と別所

B09123001

「中世史用語辞典」(佐藤和彦編 1991 新人物往来社)届く。

こちらは、大分は別府の古書店から(ああ温泉入りたい…)

さっそく、「別所」の項を引いてみる。

……本寺から離れて修行者や念仏聖が本寺の周辺に草庵を結び、

  集落化した場所。平安時代から南都・比叡山・高野山周辺に、

  見られ、特に高野山の別所聖は高野聖と呼ばれ、高野山の、

  歴史に大きな役割を果たした……

一昨日投稿の、宿坂下、南蔵院の開山伝承に、

出て来る乞食僧とは、実は高野聖ではなかったか。

彼らは高野山に出入りはするが、もとより正式な僧ではなく、

その周辺にいた諸国を遍歴する宗教者集団である。

高野山から分派した根来寺にも出入りしていたことだろう。

現在のこの寺の宗旨、新義真言宗豊山派との接点は十分にある。

草堂に薬師如来を安置したのは、

東国の山岳信仰との関連が指摘されているようだ。

こっちには遍歴する修験者(山伏)の影が感じられる。

高野聖と修験者、どちらも道を歩き回る人々で、

付き合いは浅からぬものがあったはずだ。

(写真 CX2)

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コメント

さすがkansukeさんの説明だと、立体的に歴史が立ち上がって見えますね。
「高野聖に宿貸すな 娘とられて恥かくな」というような高野聖ばかりでもなかったんですかね。
よいお年を。

投稿: 振り子 | 2009年12月31日 (木) 16時20分

実はこの頃、少々頭の中が煮詰まり気味なのですよ。だからフィールドワークに出て
気分転換を図っているところで…
ところで、宿坂の聖もなかなか曲者ですな。
振り子さんも、良い休暇を…
そして、良いお年を…

投稿: kansuke | 2009年12月31日 (木) 22時25分

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