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2010年1月14日 (木)

大津・関寺(2)

B10011204

一遍上人絵伝、大津・関寺の場面の終わりの部分。

池の中ノ島での踊り念仏を、対岸の本堂から、

見守る(僧兵スタイルの)三井寺衆徒たち。

(監視に近いか。どこか態度がでかく、

 あまり友好的な雰囲気ではないようだ)

実は、彼らは大津、関寺一帯を仕切っていたのである。

一遍一行が当地に着くと、三井寺から怪しい連中ということで、

道端の草堂に止め置かれてしまった。

しかし、粘り強く布教の趣旨を説いた結果、宜しいとの許可が出て、

目出度く、関寺での踊り念仏挙行となったわけだ。

この興行、かなりの人気を呼んだらしく、当初七日の予定が、

二十七日に延びたと、絵巻の詞書きにある。

衆徒たちの僧衣は(官僧なので)白袈裟、

一遍たち時衆の黒衣と対照的だが、稚児連れとは…

中世世界の境界地、坂、関、宿、市は「公界」(くがい)

つまり、無主の場、一種のアジールとも言えるが、

実際の支配は、有力な寺社が行っていたのだ。

(写真 GX200)

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