« 田楽と猿楽 | トップページ | 「海を越えた中世のお金」展を観る »

2010年1月23日 (土)

岩崎弥太郎と鳥刺しパパゲーノ

B10011804

やはり、大河ドラマの岩崎弥太郎の扮装にケチがついた。

(1/11 投稿 宿坂下にて② 参照)

今週の週刊朝日に、三菱グループの関係者から、

「創業者・岩崎弥太郎が思った以上に汚い格好で出てきた」と、

失望と不満の声という記事。

筆者は第一回を視ていないが、

鳥篭を売り歩く弥太郎が農民からも嘲られるシーンがあったらしい。

それを視た知人は、

魔笛の鳥刺しパパゲーノを思い出したとのことだ。

実に、言い得て妙である。

今度の大河ドラマの製作者と脚本家は、事前の取材で何かを掴み、

(大河のリサーチは長期に及び、丹念なのは視て判る)

それを、このような形で表現しようとしているのか。

繰り返すが、この岩崎弥太郎の姿は「異形」なのだ。

高知に仕事で二年間赴任した人の話によると、

地元での岩崎弥太郎の人気が、

芳しくなかったのが意外だったとも云う。

筆者はもう、そろそろ(真相を明らかにしても)

いいんじゃないかと思うのだが。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PR400)

|

« 田楽と猿楽 | トップページ | 「海を越えた中世のお金」展を観る »

民俗」カテゴリの記事

コメント

パ、パ、パ、パパゲーノの岩崎弥太郎ですか。
鳥かごをいっぱい背負って歩く弥太郎は、確かに異形ですね。
岩崎は地毛浪人の家の出と言われていますが、どうなのですかね。
土佐は、上士と郷士の差別もひどかったのですが、弥太郎はそれよりも下の身分ということになります。
行ってみると、自由民権運動の推進者たちの生家も小さなひと町内に収まるくらいでした。
自分のひいきの安岡嘉助は、弥太郎の師匠の吉田東洋を暗殺して出奔していますが、その探索の任務を負わされたのが弥太郎でした。

投稿: 振り子 | 2010年1月22日 (金) 23時31分

岩崎弥太郎と渋沢栄一の対比などを知ると、地元で不人気なのもさもありなんと思いますが、「三菱紳士」諸君には不満なのでしょうね。

投稿: satobo | 2010年1月23日 (土) 00時26分

振り子様

もう、まどろっこしい解説は要りませんよね。
ご明察の通りです。
私は幕末維新期の土佐には詳しくないのですが、弥太郎が師の暗殺犯の探索を命じられたとあれば、ますます頷けるものがあります。
土佐も面白い…

メール拝見しました。
これだけ史料が見つかるのは大したものですよ。

投稿: kansuke | 2010年1月23日 (土) 10時14分

里坊様

現在の社会のトップが、実は最底辺の出自を持つというのは、結構あるのだと思います(今の時代はそうではなくなりましたが)
その、とてつもないギャップが歴史の面白いところです。
三菱の人々はそれを恥じるどころか、堂々とされるのがよろしい。そうでないと「差別」を上塗りすることになります。
渋沢栄一の系統は、渋沢敬三、宮本常一、網野善彦と学術文化に対する素晴らしい貢献がありましたが、岩崎のほうはどうなのでしょう。敬三の母は弥太郎の次女ということですが…

投稿: kansuke | 2010年1月23日 (土) 10時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 田楽と猿楽 | トップページ | 「海を越えた中世のお金」展を観る »