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2010年1月10日 (日)

原宿にて(1)

B10010901

目黒・別所、宿山の探索にて、歌川広重の描くところの、

「名所江戸百景」を史料として参考にしたが、

実物の広重も観たくなったので、

浮世絵専門で知られる原宿の大田記念美術館へ。

こぢんまりとした路地裏の美術館なれど、なかなか入館者多し。

陳列作品との距離が近く、じっくりと観察出来るのがいい。

広重もさることながら、

江戸後期の絵画表現にいろいろと思うところあり。

例えば、年頃の少年と少女が炬燵でじゃれ合う図。

傍らの花瓶に生けられた一輪の水仙の花に、

寓意性が込められているのは明らかである。

筆者は、ギリシャ神話に纏わる、

水仙花と「ナルキッソス」の寓話は聞いたことがあるが、

東アジア、中国、日本のそれに類する話に、

特段、詳しいわけでもない。

でも、艶っぽい謂れであろうことは、ほぼ想像出来る。

この時代、まぁ、現代からちょっと前の近代に至まで、

絵画表現における「無意味」という概念が全く無かったのは、

中世世界と同じだ。

(写真 CX2)

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