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2010年3月の記事

2010年3月31日 (水)

日々の写真 3/30

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満開となるも、この寒さには閉口する。

昨年、安中市で確認された新発見の文書が、

1969年発見の「市川文書」と並べて初公開されるようだ。

「シンボル展 実在した山本勘助」

(6/5~7/5 山梨県立博物館 詳細は右ブックマーク欄)

是非とも観たいが、果たして予定がつくかどうか…

(写真 CX2)

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2010年3月30日 (火)

富士山系グッズ

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富士講や富士信仰に関心を持って以来、

富士山をモチーフにしたグッズ類を探していたのだが、

それ系のものは大概、微妙な?感じで、

なかなか気に入ったのがない。

でも、まぁ…許せるかというものを見つける。

「漆芸ボールペン 赤富士」 @\2100也

本体は台湾製(替芯はパーカー製)

一応、蒔絵は石川県加賀市別所町漆器団地(山中漆器)の製品だ。

上部に赤富士と雲、下部に波頭と千鳥を配した、

伝統的なデザインがいいのは言うまでもなし。

……………

寒気、春の日差し、霙と、天候、目まぐるしく変転する一日。

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(写真 CX2)

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2010年3月29日 (月)

表現力とは対話力である

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とある写真展会場にて、自然科学を専攻する院生の青年と、

彼の作品を前にして語り合う。

どうしても、モノローグにはまり込む傾向が強い、

日本の現代写真表現の例に彼も漏れず。

デジタルのテクニックに凝っていくのを否定するつもりはないけれど、

一方で、もっと対話することに熱中して欲しいと思う。

「作品を世に問う」とも云うではないか。

少なくとも、筆者にとって、作品を鑑賞することとは、

その作品と対話を試みることなのだ。

ある意味、その対話をずっと続けられるかどうかが、

(つまり、時を置いて、何度でも鑑賞出来るか)

優れた作品の条件だと思っている。

言い換えれば、表現力とは対話力である。

これは、写真に限らず、全ての表現活動に言えることだが、

筆者の場合、絵巻物のような、中世の絵画史料を観ている時に、

ことさらに、この対話力の強さを感じてしまうわけだ。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PR400)

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2010年3月28日 (日)

カメラ小僧になる!

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世に花見の喧騒ほど違和感を覚えるものは無し。

……………

今月のアサカメの「もう一度 写真少年になる!」という記事にも、

著しい違和感を覚える。

実例として採り上げられた人々の「写真ライフ」と、

筆者のそれは、一部重なる部分があるにしても、

趣味の大人買いによる、綺羅星の如くの機材群は、

無粋の極みである。

在るべき余生は「無趣味のススメ」に尽きるわけで、

あくまでも、不自由な「破れ具足」で戦うべきなのだ。

彼の人々に罪無くも、所詮、彼岸の住人にて、

此岸との間に流れる河は、いと広く、いと深きものと心得よ。

そうそう、それと「写真少年」という言葉は後付けですな。

あの頃は、単なる「カメラ小僧」でしょう。

(写真 CX2)

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2010年3月27日 (土)

掘跡

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先日、鶴岡八幡宮を訪れたのは、

まず、大イチョウの現状を見るためだったが、

もう一つの目論見は、

享保年間の絵図に描かれた境内の様子を、

実地で探索することにあった。

現在の鎌倉は中世の目に見える痕跡が殆ど残っていない。

しかし、絵図をみると、

八幡宮の境内は意外に残っているようなのだ。

周囲を大きく廻っている水路は堀跡のようであり、

若宮大路へ続いてるのが判るし、今でも確認できる。

発掘調査では、鎌倉期の木組溝枠が検出されて、

幅3m深さ1.5mの規模で、防御施設として役割も想定されている。

ここで思い出したのは、

去年、サントリー美術館の三井寺展で観た三井寺絵図だ。

そこでも、実によく似た景観が展開されていて、

同じ様な水堀が寺域を廻っていた。

三井寺と源氏、鶴岡八幡宮寺が深い関係で結ばれていたことが、

(初代別当は源氏一族で三井寺出身、あの公暁も三井寺で修行)

こんなことからも類推出来るのが面白い。

(写真 CX2) 

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2010年3月26日 (金)

萎えてしまった?

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去年の秋、リコーGXRが発売された当初は、近頃に無い、

日本のカメラメーカーのチャレンジと持ち上げたのだったが、

その気持ちが、今になって急速に萎えている。

当然、導入計画も白紙撤回である。

先週末、最寄りのカメラのキタムラをひやかした際に、

価格の問題でコケてしまったからだ。

新発売のデジ一眼EOS Kiss X4のボディのほうが、

ひどく!リーズナブルに感じられたのだ。

(無論、あのペンデジにもやられたであろうな)

もとより、カメラとしての魅力ではなく、

そのハイ!コストパーフォーマンスに尽きる。

どうせ、実用オンリーだし、2年で陳腐化してしまうのだから、

話題の7Dなんかより、これで十分なわけだ。

店の人にいろいろ聞いてみると、やはり、

GXRはかなり苦戦中のようだ。

周りの応援団の勝手な期待(レンズ交換機という)が、

足を引っ張ることになったのか。

別に、筆者はレンズ交換機なんて望んでいなかった(本当です)

仮に、そのままGX300になっていたら、購入していただろう。

(ついでながら、CX3の導入計画は続行する)

Kiss X4、自分なりにアレンジして使ったら面白いかもしれぬ。

(写真 CX2)

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2010年3月25日 (木)

鎌倉の切山椒

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「年越し正月の甘味に、切山椒を欠かすこと莫れ」

というのが、父親の遺訓である。

爾来、デパ地下の和菓子店や神社仏閣の参道などで、

見かけると、思い出したようにもとめるようになった。

鎌倉の路地の、ちょっと昔の雰囲気が残る和菓子屋さんでも…

素朴だけど、山椒の風味が効いていて、

軽く舌を刺激するくらいなのが良い。

今時のデパ地下ものには無い、懐かしい味わいだった。

山椒の香りは、

旧居、横浜・金沢の春山の記憶を呼び起こす。

……………

冷たいみぞれ混じりの雨に、桜が存外似合う。

24日は桜田門外の変(1860-安政7年旧3月3日)の日とか。

「時ならぬ雪の日は変事あり。

 元禄赤穂事件、桜田門外の変、2.26事件然り」

というのも父親の遺訓だったな。

そうそう、実朝暗殺の建保7年(1219)1月27日も雪の日だ。

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(写真 CX2)

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2010年3月24日 (水)

風林火山最終回

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……勘助の一生の中で、一番静かな時間が来た。

   相変わらず叫声と喚声は天地を埋めていたが、

   それはひどく静かなものに勘助には聞こえた……

                 (井上靖 風林火山 より)

(写真 CX2)

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2010年3月23日 (火)

大イチョウ(3)

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今朝、思い立って、

モノクロフィルムを込めたCLをトートバックに放り込み、

大イチョウの現状を見に鎌倉・鶴岡八幡宮へ。

ご覧のとおり、左脇に切り株が移植された。

右側の注連縄で結界された場所が元の根の部分だ。

イチョウは樹勢旺盛なので、

ひこばえが生じて根付くのに、そう時間はかからないだろう。

境内にて一時間ほど撮影する。

このところ、加藤周一氏の映画から影響を受けて、

実朝がらみで、鶴岡八幡宮寺に関する史料を渉猟していたが、

そんな中での、この度の大イチョウの変事だった。

中世世界の吾妻鏡の執筆者なら、これをどう記すだろうか。

……………

昨日は、東京、横浜で開花宣言があったようだ。

こちらは八幡宮境内の桜、段葛はもうちょっと先かな。

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(写真 CX2)

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2010年3月20日 (土)

春の宵

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ここ数日、投稿している桜は、いつもの通り道にある。

風が出てきた今夕、もう何輪か綻んでいた。

……………

源実朝暗殺事件に関して、最近の研究動向を知る。

どうも、朝廷側陰謀説は否定されつつあるようだ。

後鳥羽院と実朝の親密な関係が解かってきたからだ。

(勅撰集など、和歌を通じての交流からも)

後の、承久の乱の背景は、

その文脈で把握するほうが自然なのだと云う。

今、最も疑われているのは、北条一族と三浦一族らしい。

確かに、どっちも事前に暗殺の企てを知っていたふしがある。

でも、それは実朝本人も同じだったのでは…

やはり、周りが止めても、彼は飛び込んでいったんじゃないのか。

下手人の、甥の公暁は18歳にして、

鶴岡八幡宮寺の別当=長官!だった。

(つまり、暗殺現場は、勝手知ったる自分の本拠地である)

当時、既にその公暁の、

事件前の奇怪な行動が話題(吾妻鏡)になっている。

(写真 CX2)

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2010年3月18日 (木)

「源実朝 日本詩人選12 1971」

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実朝に関する論考は思ったほど多くないようだ。

すぐに見つかるのは、

「源実朝 日本詩人選12 1971」(吉本隆明著 筑摩書房)

学生時代から知ってはいたが、手が伸びなかった。

周りに「リューメイ」「リューメイ」と騒ぐ輩がいて、

いささか辟易していたので、この人の著書は敬遠していたのだ。

ちょうどその頃に、網野善彦氏の著作と出会い、

そちらの方に魅かれ、のめり込んでいったせいでもある。

日曜の晩に、教育TVで「吉本隆明語る」という番組をやっていた。

芸術と言語と表現について、延々と聴衆の前で語る。

講演ではなく、独白に近い。さすがに居眠りが出た。

この人は加藤周一氏や網野氏と違って「対話」が旨くないのだな。

(たしか、佐高信氏はケチョンケチョンに書いている)

ちょっと面白かったのは、これはあくまでも、筆者の直感だけど、

70年代以降の日本の写真家の中に、この人の表現論の、

影響を受けた人が案外多いのではないか、ということぐらい。

まぁ、それでも、Amazonにて「実朝」を発注する。

格安の古本が、ぞろぞろ出てきたのが気になったが、

とりあえず、@¥355也 は許せるか。

……………

BSハイビジョンの「富士山」番組を視ていたら、

今も新宿のマンションの一室で富士講が活動している云々と。

能の金春流宗家が「富士の大神」を演じる話も興味あり。

(写真 CX2)

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2010年3月17日 (水)

勘助、策を誤れり…

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有名な永禄4年(1561)9月10日の川中島の戦いの顛末は、

実はよく解かっていない。

条件付ながら、信用してよさそうなのは甲陽軍鑑だけなのだ。

他にあるものは、軍鑑の記述の脚色だったり、

明らかに「偽書」であったりする。

軍鑑では、ただ山本勘助入道道鬼斎討ち死にと、素っ気なく記す。

勘助が、自ら進言した作戦の失敗を恥じ、

乱戦の中に突入して、壮烈な最期を遂げたというのは、

映画やドラマでのお話である。

(写真 CX2)

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2010年3月16日 (火)

大イチョウ(2)

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鎌倉・鶴岡八幡宮の大イチョウに関する古い記録は、

江戸中期・享保17年(1732)の絵図ぐらいのようだ。

石段の左側に大イチョウらしき大木が見える。

創建時から中世の様子は吾妻鏡などの文献から窺うのみで、

後は発掘調査に頼るしかない。

幕末にベアトが撮影しているのも上図の姿で、

右下の大塔の写真を見たことがある。

もし、現存していたら、まず「世界遺産」は固かったであろう。

明治維新の神仏分離、廃仏毀釈で大部分が破壊されたが、

実は、それまでは、ここは「鶴岡八幡宮寺」なのであって、

れっきとした仏教寺院だったのだ。

以後、現在に至る「神社」は全く別物と考えたほうがよい。

因みに、現在のように社殿が山の中腹に設けられたのは、

建久2年(1191)の鎌倉大火による再建以降と云う。

大イチョウの樹齢もその辺りになるのだろうか。

(写真 CX2)

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2010年3月14日 (日)

「われ幾そ…」

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「金塊和歌集 源実朝」

(樋口芳麻呂校注 1981 新潮日本古典集成)届く。

送り元は大坂・東住吉区の人。

早速、先の加藤周一氏の映画で引用されていた、

実朝のもう一つの歌を「雑の部」に当たる。

~われ幾そ 見し世のことを 思い出でつ

                 明くるほどなき 夜の寝覚めに~

詞書きに…相模国の土屋というところに住む、

齢90になる老法師と昔語りなどした際に、

老いての、起居の不自由を泣く泣く訴えられた。

後に「老」を題に歌を詠ませた機会に、

自分も(その老法師の立場になって)詠んだ歌…とある。

最晩年の日々をおくる加藤周一氏をして、

なるほどと思わせる選のわけだ。

~これまで生きて、見てきたこの世の様々な事を、

  私は幾たび思い出したことだろう。   

  もう、明け方もほど近い、夜の寝覚めに~

吾妻鏡にあるように、当時から、

実朝は、実に数奇な一生を送った将軍と思われていたようだ。

本当は、芸術家として生きたかったのだろうな。

許されなかったけど。

(写真 CX2)

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2010年3月11日 (木)

大イチョウ(1)

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昨夜の嵐、鶴岡八幡宮の大イチョウを根こそぎ倒す。

2008年8月末に撮った写真を掲げて、在りし日を偲ぶことにする。

横位置のほうは2008年9月14日に投稿した。

早暁4時過ぎ、大きな音を何人か聞いたが、

倒れた瞬間は誰も見ていなかったようだ。

中世なら、さしずめ「天魔(天狗)の所為」と畏れられたであろうな。

残念な仕儀となったが、

これで大イチョウの樹齢ははっきりするだろう。

実朝暗殺(1219年1月27日)の「目撃者」であったかどうかも…

(写真 ライツミノルタCL Mロッコール40㎜F2 CENTURIA400)

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2010年3月10日 (水)

由布姫の墓(2)

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大河「風林火山」 由布姫の墓所シーン2回目。

原作にあるのはこっちのほうだ。

由布姫が亡くなってから5年後、

勘助が川中島の戦いに赴く途中、墓所に詣でると、

彼女の幻影が現れ、勘助を引きとめようとする…

既に卒塔婆も石造の五輪塔になっている。

……………

BSで「史上最大の作戦」をやっておるな…

(写真 CX2)

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2010年3月 9日 (火)

「われて砕けて裂けて散るかも」

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Amazonにて、

「金塊和歌集」(源実朝 樋口芳麻呂著 新潮日本古典集成)

を発注する。@¥1900也

昨日観た「加藤周一 幽霊と語る」がきっかけで思い立つ。

高校生の頃からだが、一度はじっくりと読んでみたかった歌集だ。

~大海の磯もとどろに寄する浪

              われて砕けて裂けて散るかも~

…実朝の時代まで、この国の詩歌で詠まれた海は、

 穏かな内海で、白い帆をかけた船が行き交うイメージだった。

 荒れた外海を詠んだのは実朝ぐらいではなかったか。

 彼が唐船を造らせ、亡命ともいうべき「脱出」を試みたのも、

 自分が未来を断ち切られた存在であることを悟っていたからだ…

戦時中に感じた自らの運命と重ね合わせながら、

加藤周一氏は映画の中でそう語っている。

(写真 CX2)            

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2010年3月 8日 (月)

「幽霊と語る」

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加藤周一ドキュメンタリー映画

「しかし それだけではない。加藤周一 幽霊と語る」

を観る。週末とあって入りもまあまあだった。

一昨年末に死去した加藤周一氏の最晩年の日々を、

遺された最期のメッセージとともに、死者(幽霊)たちへの、

追慕と対話を通して描いたドキュメンタリーだ。

反戦を貫いた恩師たち、学徒出陣した友人、

そして、戦時中の明日をも知れぬ自らの運命に共通性を見出した、

鎌倉期の歌人源実朝と、時空を超えての問いかけは、

これも戦時に観たという世阿弥の夢幻能のかたち、

(シテの死者が死後の視点から、その生きた時間と想いを、

 回想形式で語り演じる)に対比される。

氏は、幽霊たちはもう、決して姿や意見が変わることがなく、

その視点は「今=ここ」にあり続けるのだと説く。

昨年にNHKで放送された生前最期のインタヴューと、

現代の学生たちへ「老人との連帯」を勧める講演も含む。

(写真 CX2)

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2010年3月 7日 (日)

猫も杓子も…

日本橋の三越ギャラリーは百貨店のカードでフリーで入場出来る。

年に何回か観にいく展覧会もあるし、重宝ではある。

(百貨店本来の良さとは、こんなところにあるのだろう)

今日は、普段はあまり観ない写真展を覘いてみた。

「ねこ 岩合光昭写真展」(~3/15)

老若男女、かなりの動員力でごった返していたので、

ざっと回る程度で、会場を後にする。

猫がどうこうというより、

撮影場所が、ギリシャのサントリーニ島だったり、

紀州・根来寺だったりする面白さか。

猫の居る風景の粋を楽しむ感じなのだなと思う。

(地名の力、キャプションの助けを必要とするが…)

まぁ、地球上のあらゆる都市や、その路地裏で、

彼らと遭遇する機会があるわけだから、

うまい具合に、さりげなく登場してもうらのがいい。

もちろん、最近の猫も杓子も猫写真というのはお疲れさんだ。

………………

BSで写真家・高梨豊氏が新宿を撮り歩く番組を視る。

氏は、都市を肩越しに覘き見るような、

路線バスからの視点を75歳の老人のものと語るけど、

なんの、この頃の若い人より、ずっと若さを感じてしまう。

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(写真 CX2)

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2010年3月 6日 (土)

右も左も真っ暗闇…

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昨日のモノローグ~「傷だらけの人生」の続きを思い出した。

「…♪どこに新しいものがございましょう。

  生まれた土地は荒れ放題、

 今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか…」

いやはや…嘆息。

……………………

夕刊の歴史家・藤木久志氏へのインタヴュー最終回を読む。

飢えと貧困と暴力が横行した戦国時代、人々は、

自分自身の才覚や腕力で生き抜いていくしかなかった。

中世世界が「自力救済」の社会といわれる所以だが、

不況が深刻化する現代も、会社や政府が全く頼りにならず、

「自力」だけがたよりの、新たな戦国時代の到来ではないかと。

然りである。新著の「城と隠物の戦国誌」(朝日選書)に期待。

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PR400)

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2010年3月 5日 (金)

古い奴だと…

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デジタルの画像ばかり見ていると非常に疲れる。

そんな時、フィルムの画像に戻ると、

やはり、ホッとするものがあるのは否めない。

今年もしっかりと、銀塩フィルムと付き合っていこう。

機材も、ずっとそのままなのが嬉しい。

もう新製品に煩わされて、心かき乱されることは無い。

そんな世界の住人になるのが理想なのだけれど…

と書いてきたら、不意に何処からとなく、

「♪古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ、

 新しいものを欲しがるもんでございます♪…」

なんてフレーズが聞こえてきた。

いけない。莫煩悩!莫煩悩!

(写真 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PR400)

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2010年3月 3日 (水)

「碁石金、三すくい…」

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甲陽軍鑑にある、信玄、自ら「両の手にすくいなされ、三すくい…」

「碁石金」(甲州金)を手柄を立てた家臣に与える場面。

繰り返しになるけど、大河「風林火山」はよく文献を調べて、

再現していたと思う。再放送のほうも、いよいよ佳境に入ってきた。

………………

昨日の夕刊、今朝の朝刊と朝日に中世史関係の記事2件。

まず、ちょうど読んでいる、

「新版 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り」(朝日選書)の、

著者、藤木久志氏へのインタビュー。

華やかな武将よりも、もっと庶民の飢えと貧困に眼を向けてと、

昨今の戦国ブームに注文。然り。

秋田・横手市に11世紀(後三年合戦の頃)の山城址確認。

山城の出現、一挙に200年(平安時代に)遡る。

最盛期の室町・戦国期に匹敵する規模と構造という。

中世世界の合戦の実態に再検討の要あり。

辺境といわれた東北の、文書に残らなかった古代、中世は、

まさにブラックボックスで、

何が出てくるか解からないところに魅かれるわけだ。

(写真 CX2)

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2010年3月 2日 (火)

「肖像画を読む」

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月末で月初めという日並びは嫌である。

先週の金曜日に用事を九分通り済ますも、

今日でならぬこともあり、実に損した気分。納税も然り。

………………

東博の「長谷川等伯展」は意外と会期が短い(2/23~3/22)

油断をしていると終ってしまうので、関心のある方はお早めに。

やはり、前半の3/7までがお奨め(伝・武田信玄像が観られる)

等伯がこれだけ集められる機会は暫く無いだろう。

「国宝 松林図屏風」を間近から、またちょっと離れて観たりと、

こんな体験をするだけでも、新しい発見がある。

………………

昨日触れた「神護寺の国宝 伝・源頼朝像」の通説を破った経緯は、

「肖像画を読む」(黒田日出男編 1998 角川書店)に詳しい。

再読のため、積み重なった書の底から発掘する。

(写真 CX2)

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2010年3月 1日 (月)

「それでは、この像はいったい誰だろう?」

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今回の等伯展でも「伝・武田信玄像」はあくまでも、

「武田信玄像」ということで、表示も解説も統一されていた。

この固くなさには驚くばかりである。

筆者は既に述べたように、

歴史家の藤本正行氏の説が至極妥当だと思っているが、

美術史界が、それほどまでに抵抗するのはどういうわけなのか。

それはそうと、本館の常設展示のほうに、

「重文 伝・源頼朝像」が出ていた。

こっちの解説は、うって変わって(半ば開き直った感じも…)

「鎌倉時代以後に流行した武士の俗体形の肖像彫刻の一例。

 鎌倉鶴岡八幡宮に伝来したもので、江戸時代には源頼朝像

 とされていた。最近、神護寺の国宝源頼朝画像が実は足利

 直義の像であるという新説が議論を呼んでいるが、それでは、

 この像は、いったい誰だろう?」

と、言外に従来の説の誤りを認めている。

教科書は、とうに全部直してしまったからね。

「伝・武田信玄像」も、遠からずそうならざるを得ないのは明らかだ。

(写真 CX2)

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