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2010年4月20日 (火)

飢える春

B10041801

中世末期(応永・天正年間14C~16C)の関東の、

ある寺の過去帳を調査したら、

中世人の死亡傾向に、かなりはっきりとした、

季節性があることが解かったと云う。

豊凶にかかわらず、きまって早春から初夏にかけて、

死亡者が集中しているのだそうだ。

この季節は、収穫の覇境期にあたり、

例年のように、村々は深刻な食糧不足に直面していたらしい。

こんな時、戦争は「口減らし」に最適なわけで、

他国に攻め込んで、敵地の人や食糧を略奪し尽くす、

最大の動機となったのではないかという説がある。

(実際、越後の上杉謙信の関東出兵のパターンを、

 調べると、そんな狙いが窺えるようだ)

案外、戦国時代の本質を突いているのではと思う。

(天下に覇を唱える野望なんて、嘘っぱちである)

かつて、井上ひさし氏は米の輸入自由化を嘆いて、

国の飢餓は、すぐに起こると力説していたけど、

今年の春の惨状をみるにつけても、その感を強くする。

(写真 CX2)

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