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2010年4月30日 (金)

アザーンと説教節?

B10042901

例えば、イスタンブールのようなイスラムの都市で、

モスクから、祈り時間を告げる「アザーン」(朗誦・ろうしょう)という、

呼びかけの声が響き渡る映像をよく見かけるけど、

拡声器は使っているが、ライブの肉声なのだと初めて知る。

(失礼ながら、どこかの国のお経や祝詞のようにテープなのかと…)

昨晩遅くBSでやっていた、

トルコの「朗誦コンテスト」を追ったドキュメンタリーが面白かった。

挑戦者たちや名人と呼ばれる指導者の素顔と日常、

コンテストをめぐる様々な想いと駆け引きが淡々と描かれる。

彼らは、普段は各々のモスクに所属して、

日々、時間になるとマイクを握り、

(イスタンブールでは3000のモスクがあり、それぞれ一日5回、

合計15000回のアザーンが流れる。当然、上手下手はあるわけだ)

「アザーン」を「謳う」務めを果たしているのだ。

これは宗教音楽と言ってもよい、独特の文化である。

滑らかな高音域とコブシを巧に効かせる唱法は、

しばらく聞いていると、こちらの説教節や浪曲を、

聞いているような気分になっていくのが不思議だ。

どこかで接点があるのかもしれない。

このドキュメンタリー、2009年のオーストリアの作品で、

地味だけど、とてもよく出来ている。

イスラム世界の実像と息づかいが感じられた。

彼らのおくっている宗教生活とは、

実は、ちょっと前の我々のものと、

そんなに変わらないのではないかと思えてくる。

(写真 CX2)

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