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2010年4月27日 (火)

近世細川氏

B10042602

東博の「細川家の至宝展」は、

近代に入って、殆どが散逸して失われてしまった、

有力大名家の什物が、今でも、まとまって鑑賞できる、

稀少な例と言えるだろう。

今回はコレクション全体を通観出来るが、

工芸品が充実しているようにみえる。

(有名な国宝指定の二つの螺鈿鞍が交互に出品中。

 中世絵画でいくつか観たい作品があったのだが、

 今回は出ていなかった)

ついでながら、細川氏は鎌倉期に始まる、

武家の名門ということだけど、現存の細川家は、

室町末期に信長に取り立てられた傍流の出だ。

室町前中期に管領家として威勢を振るった、

本家のほうは衰亡してしまったので、

前者を近世細川氏、後者を中世細川氏と区別している。

展示も、室町後期から安土桃山、近世が、

中心となるのはそのせいである。

そんな中で、特に印象に残ったのは、

明智光秀(花押あり)の覚書と、

(本能寺の変直後、頭を剃って自城に閉じこもってしまった、

 細川幽斎、忠興父子を必死に味方に誘う切羽詰った内容)

忠興が関が原の戦いで着用した、

山鳥の尾羽をあしらった甲冑だった。

(現存する甲冑の中で、着用者が確かで、

 実際、戦国期に使用したものとなると、極めて少ない。

 本物の迫力があり、当然、あつらえたものだから、

 本人の体格、嗜好を実感出来るわけだ。

 そこからすると、忠興には、繊細で渋い好みながら、

 非常に実戦的な戦国の男を感じる)

その他、信長自筆文書、細川ガラシャ自筆消息も…

(写真 CX2)

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