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2010年6月12日 (土)

鎌倉時代に金髪の山賊?(2)

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前回のこの投稿に頂いた振り子さん、八束さんのコメントに感謝。

さて、男衾三郎絵詞の「金髪の山賊」の正体と、

彼の被る奇妙な「三角帽子」のことだ。

同時代の絵巻物から、かなり無理やりに、

似たようなものを探してみた。

まず、八束さんの仮説に従って、

山の民、狩猟民の姿に注目すると、案外多く見つかる。

一遍聖絵から、牛の前を歩く人物(上図)

特徴的な箕帽子、箕笠(酷似したものを東北のマタギが使う)

を被り、弓を持つ。背後に突き出ているのは、尻尾ではなくて、

毛皮のカバーを着けた「空穂」(うつぼ)と呼ぶ矢を入れる武具だ。

次に、異国人を見ると、蒙古襲来絵詞の蒙古兵(下図)ぐらいか。

毛皮の縁取りを付けた兜に目が留まるわけだ。

まぁ、いずれにしても、「三角帽子」そのものとは言えないな。

中世世界では、装束、被り物、持ち物がその人物の、

身分、職掌の全てを表すという、

極めて厳しい規範があったのは事実だから、

当然、例外は異類異形になる。

筆者が「金髪の山賊」をとりあえず「異人」としたのは、

(広い意味で、中世社会の埒外とされた様々な民、

 「道々の輩」や異国人を含めて。やや異国人に、

 ウエイトがかかるが…)そんな理由だ。

それ以上は、現状では、不明なのは言うまでもない。

(写真 上GX200 2008年12月に東博で撮影 下CX3)

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