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2010年11月 1日 (月)

あの角を曲がれば…(2)

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中目黒(別所、宿山)雑司が谷(宿坂)北品川(品川津)

世田谷(新宿、元宿)と、中世世界の宿の痕跡に魅かれて、

探索を続けてきたわけだが、もとより、中世の宿の実態は、

殆ど解かっていない。今、イメージされることが多い、

近世・江戸期の宿場町と、一部重なるところはあっても、

かなり違うものであったはずなのだ。

世田谷では、これに市という視点が加わった。それと、

遍歴する宗教者、芸能者、職人、連雀商人という視点も…

この三者は、切っても切れぬ関係なのは明らかだろう。

でも、中世の宿と市の具体的なイメージとなると、

やはり、一遍聖絵に頼らざるを得ないようだ。

信濃国佐久郡、伴野市の様子。

市は月に何度と日を決めて開かれるので、

市が無い日は人気が無く、粗末な草葺き、掘っ立て柱の、

市屋の住人は烏と野犬、乞食たちだけである。

ここの主人公たちは、各地の市から市へ、宿から宿へと、

絶えず遍歴しているのだから、極めて自然な光景と言える。

ところで、中世遺跡の発掘が進展し、ひょっとしたら、

これが宿や市ではないかという例が出てきている。

大きな幹線道路(奥大道)と、それに沿った、

掘っ立て柱の柱穴群が栃木県の下古館遺跡で検出された。

ちょうど上の、一遍聖絵の市屋にそっくりな建物だ。

(写真 CX3)

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