« 八王子にて(4) | トップページ | 再び世田谷宿にて »

2011年1月20日 (木)

八王子にて(5)

B11011901

B11011902

B11011903

地元の郷土資料館は1967年開館というから、

都下では、比較的早いほうだろう。

しかし、展示内容と、その史的視座において、

いささか古色を帯びているのは否定出来ない。

今日の中世史研究は、

様々の職能を持つ、民衆の視座が求められている。

例えば、道や水運を通じた活発な人々と商品物資の動き、

市、宿、津などの都市的な場の形成に、

目を向けることが不可欠だ。

領主、地頭、武士団、戦国大名といった、

表の高みに拠る視座だけでは、

見落とすものがあまりにも大きい。

中世の館跡や山城の近くに都市的な場が立地するのは、

領主が恣意的に呼び寄せたのではなく、

領主のほうが、魅かれてやって来たと見るべきなのだ。

中世末期に至って、やっと領主側が民衆のそういった活動に、

直接、権力を及ぼし、支配介入し、手元に取り込んで、

いわゆる「城下町」を作らせるようになっていく。

安易に「城下町」という言葉を使ってはいけないと思う。

(写真 CX3)

|

« 八王子にて(4) | トップページ | 再び世田谷宿にて »

歴史(中世史)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 八王子にて(4) | トップページ | 再び世田谷宿にて »