« 中世世界のパンク系? | トップページ | 武州玉川の図 »

2011年1月25日 (火)

やはり“TAOISM”があった…

B11012401

B11012402

昨夜のNスペ「邪馬台国を掘る…」は久しぶりに面白かった。

この際、「邪馬台国が何処」なんか、どうでもよろしい。

と嘯けば、誰かに怒られそうだが、古代史の卑近の課題は、

そんなことでなくて、陵墓問題であることは論を待たない。

これを克服しない限り、古代史は「学」にはなれないだろう。

話は逸れたが、番組の内容で近年になくエクサイトしたのは、

話題の奈良・まき向遺跡で、

大量の桃の種が発見されたと伝えるレポートだった。

典型的な道教…“TAOISM”の祭祀跡である可能性が、

(極めて)高いのだそうだ。あの有名な、

魏志倭人伝の「鬼道を能くする卑弥呼」のくだりでは、

「鬼道」が道教を指す言葉だったとの説も説得力がある。

これまで、少数の研究者が、

指摘するに過ぎなかったけど、やはり、出てきたのだ。

道教の痕跡が、これほどの古層から見つかったとなると、

この列島(当然、視座は東アジア全体へ広がっていく)の、

宗教及び、思想史の再検討が必要になってくるだろう。

もちろん、神仏習合、本地垂迹説といった、

中世世界の宗教・思想状況も含まれるわけだ。

(写真 CX3)

|

« 中世世界のパンク系? | トップページ | 武州玉川の図 »

民俗」カテゴリの記事

コメント

折口信夫に「桃の伝説」という考証があり、あいかわらずいやになるようなすごい洞察です。「黄泉の国に愛妻を見棄てゝ、遁れ帰られたいざなぎの命は、後から追ひすがる黄泉醜女ヨモツシコメをはらふ為に、桃の実を三つとりちぎつて、待ち受けて、投げつけた。其で、悪霊から脱れる事ができた」日本の国産み神話の始めから桃のことがでてきていることになります。桃には魔除けの力があるとされていたからで、ずっとはるか古い時代から中国朝鮮からの移住者があり、これを持ってきたのだといっています。

投稿: 振り子 | 2011年1月25日 (火) 00時03分

折口の感性の鋭さ、洞察の深さが、今さらのように、最新の考古学の成果によって裏付けられていくといった感じです。この国固有と云う神道も、この東アジアの大きな思想的、宗教的潮流の部分でしかない。ある意味、道教の一派とか… そう言えば、岡山も桃と縁が深いですね。

投稿: kansuke | 2011年1月25日 (火) 15時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 中世世界のパンク系? | トップページ | 武州玉川の図 »