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2011年4月 4日 (月)

秀次の甲冑

B11040232

筆者にとって、サントリー美術館、初期所蔵品の中で、

特に印象的だったのが、この甲冑である。

ポスターや図録の表紙を飾ることが多かったと記憶するのだが、

何故か、実物を観る機会が廻って来なかった。

今回、やっと幼少期からの宿願を果たせたわけだ。

安土桃山期の朱塗りの具足で、優品だと思う。

同時代の、文化財指定の徳川氏や、

細川氏などの遺品に、決してひけをとらないだろう。

しかし、豊臣秀次所用という所伝が災いしたようだ。

父親が語るに、収蔵当時、関係者の間では、

「不吉な甲冑」として、評判が芳しくなかったらしい。

(秀吉は、甥の秀次に謀反の嫌疑をかけ、妻子、家臣共々、

 根絶やしに処刑した。文禄4年=1595 の秀次事件だ)

筆者は反って、その経緯に惹かれている。

貴人の甲冑はオーダーメイドだから、秀次本人の体格や、

趣向、息吹きが直接感じられるのだ。

当時としては、彼は比較的大柄で、趣味もなかなかのものと見た。

(写真 CX5)

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