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2011年8月21日 (日)

竹の開花

B11082001

「竹の民俗誌」(沖浦和光著 1991 岩波新書)を読んでいて、

竹の一斉開花の項で、思い出したのは、

小学生時代の夏休み課題だった。

誰かが、竹の花を提出したのだ。

稲の花に似た、黄金色でごく小さな、

どこか気品のある花だったと記憶する。

本書によれば、開花周期はおおよそ120年と推定され、

その時期が来ると、竹林は全て枯死してしまうと云う。

メカニズムも諸説あって、未解明らしい。

熱帯、温帯モンスーン地域しか生育しない竹、笹は、

云われてみれば、実に不思議な植物である。

竹材が使われるのは、

笊、籠、箕、箒をはじめとした生活雑器類、

紙、筆、垣根、建材、炭、松明、釣竿、旗竿…

弓矢、竹槍、竹刀などの武器、

笛、尺八、笙といった楽器と、枚挙の暇がない。

しかも、強い霊力、呪術性がある。

正月の門松、注連縄、結界の青竹、

記紀神話のアメノウズメは小竹葉を持って、

神がかりするし、能の「隅田川」や「百万」で、

シテが手に舞うのは、やはり「狂い笹」だ。

竹は、東アジア全域に通低する民族性を読み解く、

重要な手掛かりを孕んでいる。

あっ、そうそう、筍も美味いんだ。

(写真 ライツミノルタCL Mロッコール40㎜F2)

(2008年10月 北鎌倉にて撮影)

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