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2011年8月26日 (金)

建仁寺垣

B11082504

横浜・金沢の旧居、そう広くない庭を設えるのに、

父親は、竹にこだわっていたと記憶する。

まず、高さ5、6メートル、太さは3センチくらいにしかならない、

中型の竹の苗を探してきて、ほどほどの竹林を作ろうとした。

最初は、なかなか根付かなかったけど、

やがて、竹は水道を見つけ、盛んに伸び始めた。

あたりかまわず、筍が頭を出し、笹の葉は絶えず落ちてくる。

掃除はさせられるわ、藪蚊は出るわ、往生したな。

結局、藪の風情が次第に強まり、美しい竹林にはならなかった。

でも、父親は、あくまでも竹の美を求めようとしたのか、

今度は、玄関に建仁寺垣を持ってきた。

建仁寺垣というのは、京都・建仁寺発祥の、

竹材を端整に並べ意匠した、禅宗庭園風の垣根のことである。

(最近はプラスティック製のが多くて、興ざめだが)

職人たちが棕櫚縄で、

建仁寺垣、独特の結目を結っているのを、

しゃがんで見上げていたのが、幼児期の筆者だった。

(写真 CX5)

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