« 鼠草紙絵巻(3) | トップページ | カネタタキの声(2) »

2011年9月23日 (金)

カネタタキの声(1)

B11092201

B11092202

虫の音が賑やかなのであるが、

よく耳を澄ますと、合奏の中に「チン・チン・チン…」と、

微かに鳴く声がする。

「カネタタキ」という(コオロギの仲間か)虫なのだそうだ。

多分、名前の由来は「鉦叩き」であろう。

中世世界の遍歴する念仏行者で、

鉢や瓢箪、鉦を叩いて、念仏を唱えながら、在家を回り、

茶筅を売って、糊口をしのいていた。

京・極楽院空也堂の門徒、あるいは高野聖の一派とも云う。

彼らが茶筅を売る由緒は、平安の昔、空也上人が、

京に溢れる病者を救うため、茶筅を用いて、

茶を振舞った言い伝えに因る。

近畿、中国、九州では集住して、竹細工に従事することが多く、

念仏踊りなどの芸能を通じて、時衆とも係りがあったようだけど、

近世初頭に穢多身分へ組み込まれていく。

やはり、竹細工、茶、その系譜上に利休が連なるは疑えまい。

(写真 CX5)

|

« 鼠草紙絵巻(3) | トップページ | カネタタキの声(2) »

民俗」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 鼠草紙絵巻(3) | トップページ | カネタタキの声(2) »