日々の写真 10/22
小田原北条記・巻六・第四話「唐船(からぶね)のこと」に曰く
…永禄九年(1566)三浦三崎の入江に唐船が漂着した。
数々の美しい織物、陶磁器、沈香、麝香、漢方薬、
珊瑚、琥珀、玉などを満載していた。
北条氏政の家臣、安藤備前守が検分に遣わされ、商談を行い、
当時、関東は非常に富裕であったから、
それらの積荷をすべて買い取ったのである。
唐船は利益をあげ、帰国していったが、
帰国せず、とどまった唐人もいた。そこで、その者たちを、
小田原城下に住まわせ、町屋を与えた。
彼らは商人となり、今も子孫が大勢住んでいるとのことだ…
なるほど、この前の歴史講座で話題になった、
小田原北条氏の独自交易ルートとは、これかも知れぬ。
(写真 CX5)
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