高尾山へ(7)
一寸、閑話休題とさせて頂いて、高尾山の点描を…。
寓居近くは、標高150mぐらいの丘陵地帯なのだが、
鳶などの猛禽類は殆ど見かけない。
でも、さすがに高尾山、鳶の旋回を観る。
前にも触れた如く、中世世界では、
猛禽類は天狗の化身と信じられていた。
東博にある天狗草紙という鎌倉後期の絵巻に、
針と綱をつけた餌を投げて、鳶や鷹を捕らえ、
首をねじ切ってしまう「穢多童」(えたわらわ)が登場する。
天狗も震え上がる天敵だった。
「名物天狗焼き」をもとめる、時ならぬ山上の行列…
並ぶ元気はなかったな。
山上に点在する茶店は何処も賑わっている。
地元自治体の指導が行き届いていると聞いた。
今回は時間が無いので、ケーブルカーを利用したけど、
もとより、徒歩で登るのもの悪くない。
人々は快適そうな登山道を下って行く。
(写真 上2=CX5 下2=X10)
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