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2012年1月29日 (日)

検非違使の一行(2)

B12012801

伴大納言絵詞に描かれた検非違使の一行の中に、

髭を蓄えた不敵な面構えの男たちがいる

装束は一際派手な柄物で、異様に長い棒を携える。

「放免」(ほうめん)と呼ばれる、釈放された囚人から選ばれた、

検非違使庁の最下級の刑吏である。

犯人の捜索、逮捕、護送、獄番などに従事する、

江戸期の「目明し」に似た、洛中最末端の、法の執行人なのだ。

彼らが身に着ける装束を「摺り衣」(すりごろも)と云う。

役得で押収した盗品の衣類に、様々な文様を染め付けたものだ。

(古代、中世前期「摺り衣」を一般人が用いるのは禁忌だった)

異様に長い棒は「尖棒」(さいぼう=鬼の金尖棒のような武器)

言うまでもなく、異形のいでたちで、それらが許されるのは、

「禁忌を憚らない非人」だからとされていた。

百年ばかり後の「法然上人絵伝」(13世紀)にも描かれている。

(捨身下 黒い摺り衣で異形の長尖棒を持つ、髭面の二人)

ついでながら、筆者の記憶が確かであれば、

大河「太平記」のワンシーンで、犬神人と一緒にチラッと出てきた。

B12012802

(捨身 CX5二代目)

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