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2012年1月24日 (火)

検非違使の一行(1)

B12012301

平清盛の時代の、検非違使の姿を知る絶好の絵画史料がある。

中世絵巻物の白眉、伴大納言絵詞(国宝指定)だ。

このブログを始める少し前(五年くらい前か)

所蔵する出光美術館で特別公開があった。

保存の問題などがあり、その機会を逃すと、

まず当分は観られないだろうとのことだったので、

覚悟を決め、数時間、館外の歩道まで続く長蛇の列に並んだ。

短時間だったけど、間近に観た実物は、

さもありなんという状態だったのを思い出す。

さて、絵巻に描かれたのは、

罪人追捕に向かう検非違使の一行である。

右手中央、黒馬に跨り、烏帽子、白狩衣姿なのが、

指揮官、五位の廷尉。

直ぐ後、赤い狩衣の男は、火長(かちょう)と呼ばれた、

検非違使庁の下級官人(昨夜の清盛でも出てきた)だ。

馬上、甲冑で完全武装しているのは随兵を務める武士たち。

彼らの装束が古風であることからも判る通り、

現存の絵巻物(殆どが13世紀以降の作)の中で、伴大納言絵詞は、

特に古い12世紀の成立と考えられている。

従って、清盛の時代、そのものの姿を伝えていると言ってよいのだ。

(捨身 CX5二代目)

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