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2012年3月の記事

2012年3月31日 (土)

観梅 (2)

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府中市郷土の森には、幾つかの飲食設備があるが、

一寸雰囲気があるのが、古民家に設えられた蕎麦饂飩処だろう。

此処の饂飩麦とろ定食@¥950也 は、まぁいけた。

ついでながら、昨日投稿3枚目の捨身は、

かつて宮本常一が、府中市内最古(江戸中期以前)と視て、

特に保存を希望した古民家と云う。

その理由は、縁側無し、便所無し、床の間、押入れ無し…

土間と、座敷は表六畳、八畳、裏板敷一間の三部屋のみ…

類例としては、川崎市民民家園にあるのみだそうだ。

やはり、何処か中世的な匂いが感じられる。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月30日 (金)

観梅 (1)

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CX5二代目と、ビオゴン28㎜を付けたライツミノルタCLを持って、

府中市郷土の森(歴史民族博物館と民家園)へ行ってきた。

満開の中の、観梅という趣向になる。

ミュージアムショップの文献コーナーにて、

「日本中世都市遺跡の見方・歩き方 ~市と館を手がかりに~」

(鋤柄俊夫著 2010 昭和堂) を掘り出す。

京都の書店で、刊行されて間もない学術書だが、

まさに、我が意を得たりという感じの書である。

やはり、此処は定期的に要チェックだ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月29日 (木)

「平清盛」を視る(14)

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視聴率が低迷しているようだ。一説には、

主人公、清盛を取り巻く人々の個性が際立ちすぎて、

サイドストーリーのほうに目がいってしまい、肝心の清盛が、

何やらわめいているだけで、劇中での重要度が下がっているから、

というのがある。然りだろうな。

それに、複雑な時代背景と、多数の登場人物の相関関係が、

判りづらいというのもあるだろう。

でも、そもそも、歴史を扱うということは、

そう都合よく、単純化出来ないものなのだ。

ともあれ、最初の見せ場、保元の乱への舞台装置は整った。

今回は叡山の強訴が出てきた。次回は宗教勢力との衝突、

いわゆる「祇園社闘乱事件」となる。もとより清盛は当事者だ。

王家、武家、公家、そして此処で、宗教勢力=寺家と、

中世世界を動かしていた、諸権力機構も出揃うわけだ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月27日 (火)

多摩の旧家

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多摩歴史ミュージアムでやっている特別展、

「聖地をめぐる行者と庶民」(3/17~5/27)を覘いてみたら、

想わぬ史実を知ることに。

多摩地域の中世から近世にかけての民間信仰の実態を、

紹介する展示なのだが、かつて、大判捨身サークルで知り合った、

K翁の家系のことが大きく採り上げられていたのだ。

地元の旧家で、素封家であることは聞いていたけど、

江戸中期に「六十六部」という廻国聖(鉦叩きに似る)を出し、

伊勢、大山、御岳、庚申、富士、修験道(根来系)の、

各講中の出先機関にもなっていたとは、一寸した驚きだった。

代々の当主は極めて敬虔で、

宗教指導者的な役割を担っていたらしい。

今回の特別展に、多くの史料を提供されており、

(各種護符、三尊仏、神像、行者交名、伊勢暦等々)

どうも、家系はかなり古く、軽く中世へ遡るようだ。

「将軍」(鎌倉将軍、おそらく頼朝だろう)が在所を訪れ、

示した地に生えたイチョウを屋号にしたと云う伝承があり、

(屋敷地跡は山寄りにあり、現状は畑地、現宅は近くに移転)

鎌倉鶴岡八幡宮と同じ「鶴丸」を紋所に用いるところからも、

何らかの因縁が感じられる。

展示では、同家の集落の中での立場、生業は、

はっきりしないとするが、宗教者的な系譜を持つ、

非農業民の匂いが漂うのは否めないと思う。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月24日 (土)

「海を渡った二大絵巻」を観る(2)

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平治元年12月9日深更(1160年)藤原信頼一派は、

俄かに軍勢を催して、後白河院御所、三条殿へ夜討をかける。

不意を討たれた御所側は、火をかけられ、多くの死傷者を出した。

平治の乱の勃発である。

後白河院の身柄が車に移され、護送されようとする場面。

信頼たちの目標だった信西一族は、早くも逐電した後だった。

まず、圧倒的に力強く、卓越した群像描写の妙に惹き込まれる。

しかも、移動撮影のように、俯瞰しながら、この絵巻を観る者は、

次々と、視点が誘導されいく。その先々に現れる、

個々の人物の表情、装束の描写も精緻を極め、魅力的だ。

やはり、現存中世絵巻の最高峰と言ってよい。

かつて、これほどの作品が海外へ流出したのだ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月23日 (金)

「海を渡った二大絵巻」を観る(1)

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「特別展 ボストン美術館日本美術の至宝」(東博・平成館 ~6/10)

やはり、最大の見所はこれに尽きると思う。

(勿論、他にも素晴らしい展示品があるのだが、それらは後ほど) 

「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」(13世紀後半)

「吉備大臣入唐絵巻」(12世紀後半)

今、国内にあれば、間違いなく国宝指定であろう。

今回は両絵巻とも、会期中、巻き変えは無く、

全ての巻、画面、詞書が展開され、鑑賞出来る、

稀有な機会になっている(保存状態も非常にいい!)

会場を訪れたら、何はともあれ、まず第一に、

此のコーナーに向かわれることをお勧めしたい。

今後、直に観られるのは何時になるか判らないから…

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月21日 (水)

フィルムカメラを持って…(2)

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高校の写真部時代、皆がニコマートかペンタックスという中で、

一人だけ、発売間もないオリンパスOM1を持っている男がいた。

フィルムも、高価なトライXだけを使う嫌なヤツだった。

もとより、当方はSSかSSSしか買えない。

そんな皆の懐具合を見透かして、

そいつは自分のストックしたトライXを売りつけるのである。

彼の挨拶言葉は「ねぇねぇ、トライX買わない?」だったから、

あだ名も、「あのトライXが」であった。

爾来、トライXは避けるようになった。

(ついでながら、OM1も嫌いになったが、今は歳のせいか、

 なかなか悪くないと感じて居る)

そして人生、此処に到って、コダック社破産の報に接する。

トラウマは、そろそろ終了させて、

トライXを使ってみるのも一興かと思えるこの頃なのだ。

(捨身 ライツミノルタCL Mロッコール40㎜F2 PRO400)

(2008年8月 銀座にて) 

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2012年3月20日 (火)

フィルムカメラを持って…(1)

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デジタル画像が長く続いてしまった。

正直、疲労感を覚えるようになった。

フィルム画像(銀塩と云う用語は好きではない)をアップしよう。

去年の春、ビオゴン28㎜を手に入れてから、

フィルム撮影がまったくご無沙汰である。

明るいライツのファインダーを用意したことだし、

季節も良し、

フィルムカメラを持って、再び外へ飛び出さねばならぬ。

(捨身 2011年6月 府中郷土の森にて)

(ライツミノルタCL ビオゴン28㎜F2.8ZM SPG400)

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2012年3月19日 (月)

「平清盛」を視る(13)

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清盛、最初の妻の死を描く。

寺社参詣の折、境内に横たわる病者を介抱した妻は、

疫病に感染してしまう。

中世世界の、主な寺社の境内は病者で溢れていたようだ。

多くの絵巻物、能などの文学作品から、それは窺える。

上下貴賎を選ばず、疫病は猛威を振るい、

祈祷と呪いの外、人々は為す術を知らなかった。

(五黄のような、宋から輸入される貴重な生薬があったにしても)

今回は、中世の病の実相をよく伝えていたと思う。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月18日 (日)

西行物語絵巻

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西行物語絵巻から、吉野山を行く西行。

数ある中世絵巻の中で、そう目立った存在ではないが、

これからは一寸気をつけて観てみようと思う。

13世紀中頃の成立で全四巻、西行の出家遁世から入滅まで描く。

絵師は土佐経隆、詞書は藤原為家と伝える。

為家は定家の息子、まだ西行の記憶が生きていた時代だろう。

……………

BSプレミアムで「黒部の太陽」(特別編 1968)を視てしまった。

もとより、好みの映画ではないのだけど、

企業名が実名(…電力…建設)だったり、

往年の大物俳優ずらりだったりで、

つい、考え込んでしまうことが多くてね…

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月15日 (木)

「平清盛」を視る(12)

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義清(西行)の出家遁世を描く。

ドラマでは、待賢門院との隠された情事、頼長の画策などが、

出てくるけど、云わば、西行伝説の現代版だろうな。

幼い自分の娘を縁から蹴落とすのは、古来、よく知られた話。

初出は「西行物語絵巻」かと思うが、西行没後ほぼ半世紀、

13世紀中頃の成立である。

早くも西行は、伝説の、霧中の人になっていたわけだ。

ついでながら筆者は、西行の出家遁世のキーワードは、

中世人の、理想の人生目標たる「往生願望」に尽きると考える。

彼は、あまりにも鮮やかにやってのけた嫌いはあるけどね。

桜吹雪の演出は些か作り過ぎの感あり。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月12日 (月)

日々の写真 2012. 3/11

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このほど、日本国籍を取得したドナルド・キーン氏は、

「鬼怒鳴門」(キーンドナルド)と云う漢字名も披露したが、

その意味、深長哉であろうな。

栃木県の鬼怒川と、徳島県の鳴門からとったそうだけど、

もとより、それは公式的な見解に過ぎず、

本当のところは、字面からストレートにイメージされるように、

「鬼神の如く怒り、家々の門戸を鳴らす」なんて感じだ。

氏はこの国を愛するほどに、現状に激怒して居られる。

まさに、その通りの一年だったと言わねばならぬ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 7日 (水)

春を待つ 2012 (10)

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今朝の朝刊の、全面広告で思い出したけど、

今日から、都写美でベアトの大きな回顧展が始まる。

「フェリーチェ・ベアトの東洋」

~漂白の写真師がレンズ越しに見た幕末の日本、激動のアジア~

(J・ポール・ゲティ美術館コレクション 2012.3.6~5.6)

写真史のみならず、歴史・民俗学の観点からも見逃せない展示だ。

近世以前の絵画史料と同様、綿密な読み解きが出来るだろう。

万障繰り合わせて、早速、足を運ばねば…

……………

気温が上がったからか、人も春めいてきたな。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 6日 (火)

春を待つ 2012 (9)

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冷たい雨の啓蟄となった。

久しぶりに強かに濡れてしまう。

そうか、もう、当地に引っ越してきて二度目の春なのだ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 5日 (月)

「平清盛」を視る(11)

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放蕩を尽くす若き日の雅仁親王(後白河院)を描いたのは、

言うまでもなく、大河では初めてだ。

後に頼朝から「日本国第一の大天狗」と評されたよりも、

こっちのほうが、実相に近いかもしれないな。

信西も「和漢の間比類少なき暗主」と慨嘆したと云うしね…

ついでながら、今回の大河、双六(中世の博打)が、

重要な小道具として、度々登場するが、

ドラマのキーワード的な意味(あるいは象徴的な)

を持たせているように見える。

それは「遊びをせんとや…」の連想なのか、それとも、

人生の、運命の皮肉といった意味合いなのだろうか。

まぁ、筆者としては、中世世界の博打とは、

人知を超えたものからのメッセージ、つまり「神意」と、

捉えられていたから、そっちのほうのニュアンスを採りたいけれど…

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 4日 (日)

春を待つ 2012 (8)

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日本軍は将兵に、年初に日記帳を配り、日記を付けることを、

奨励していたらしい。

ドナルド・キーン氏は米軍の情報将校として、

捕獲した日本軍将兵の日記の解読に当たっていたが、

米軍のほうでは、将兵が日記を付けるのを禁止していたと語る。

氏が読んだある日本兵の日記…

内地に居る時は、今日は誰某と何時に会ったという程度の、

何処にでもある日記だったが、出征し、輸送船に乗り込むと、

途端に調子が変わった。

航海中、僚船が米潜水艦に撃沈された時、

最前線の、南国の島の美しい自然、

しかし、飲み水が無い。食料が無い。毎日の空襲…

その都度毎に、日記は「文学」の色彩を佩びていく。

そして、最後の頁に英文で、この日記を拾得した場合、

自分の家族へ届け、最後の様子を伝えてくれるようにと、

認めてあった…

この話、筆者の父親に確かめてみたかったのは言うまでもない。

再び、Amazonにて「ドナルド・キーン自伝」(中公文庫)を発注する。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 3日 (土)

春を待つ 2012 (7)

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冷たい雨、日中、渋谷で所用あり。

道玄坂の蕎麦屋で鴨せいろ、先日の鴨南よりはいけた。

夕刻より、八王子旧市街の市民センターにて、

市民講座「八王子の戦国時代」を受講し、先ほど戻る。

全二回の一回目、本日のテーマは「大石氏から北条氏へ」

参加者多数、満員盛況なるも、老若男女とはいかず、

九割方年配者だったのが、異様哉。

世上、歴史ブームとは云うけれど、偏りが顕著だな。

内容についてはおいおいと…

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 2日 (金)

春を待つ 2012 (6)

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降るには降ったけど、所詮は春の淡雪、融けるのも早い。

……………

先日のドナルド・キーン氏のインタヴュー、

氏が生き生きと語った、日本の日記文学の独自性と魅力に、

想い立って、Amazonにて、

「百代の過客 日記にみる日本人」(金関寿夫訳 講談社学術文庫)

昨年10月の文庫化で、既に五刷を重ねている。

是非とも一読せねば…

ついでながら、キーン氏の日本の日記文学研究へのきっかけは、

大戦中、日本兵の日記を解読した経験にあると云う。

そう言えば、筆者の父親も日記をよく付けていた。

戦場でも、そうであったに違いないのだ。

(捨身 CX5二代目)

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2012年3月 1日 (木)

春を待つ 2012 (5)

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当地は間違いなく、東京の豪雪地帯であろうな。

今回の積雪、あっと言う間に膝まできた。

一寸したラッセルが必要なぐらいだった。

暖かくなったら、明るいファインダーを付けたCLで、

撮影へ飛び出すつもり哉…

(捨身 CX5二代目)

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