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2012年5月 2日 (水)

武士とは何だろう?

B12050201

今年の大河「平清盛」は、この国の歴史における、

武士という存在の、草創期を描いている。

だから、そもそも「武士とは何だろう?」という命題にも、

直面しているのだ。

中世史学では、未だ議論が分かれ、結論は出ていない。

にも拘らず、何か、一般的には、ある種のイメージが、

固定化してしまっているようにもみえる。

この前のBS歴史館で、中世史家の本郷和人氏が、

端的に言って、この時代の武士とは「傭兵集団である」

と述べていた。中国大陸はじめ、同時代の東アジア諸国では、

徴募による常備軍と、科挙による官僚制が普通であったから、

これは、かなりイレギュラーな体制としての実態だったわけだ。

突き詰めれば、ある意味の「後進性」は否定出来まい。

現在公開中の東博蔵、平治物語絵巻・六波羅行幸巻に観る、

武士たちの面構え。一様にとる、左手首を右手で掴む所作は、

「服従」を表わすとされる。

彼らの多くは、武を専らとし、文盲を善しとしたようだが、

(文を尊んだのは、大分後の時代の武士像だ)

ヨーロッパ中世の騎士たちも、文盲を理想であるとした。

案外、興味深い共通点だと気が付いた。

(捨身 CX5二代目)

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