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2012年7月11日 (水)

君が愛せし綾藺笠…

B12071001

一昨日に触れた、梁塵秘抄の「君が愛せし綾藺笠(あやゐがさ)…」

綾藺笠とはこんな笠と、いろいろ中世絵巻などを調べたけれど、

(一遍聖絵にはありそうだが、見つからなかった)

一点だけ、「石山寺縁起」(14世紀)に見つけた(下)

中世の武士が、狩り、流鏑馬、旅に用いた、

藺草を編んで、裏地に絹などを張った笠である。

特徴的な中央の突起部に、髻を入れて着用した。

そういえば「平清盛」でも、佐藤義清(西行)が被っていたな(上)

さて、元の今様へ戻るとして、

遊女が、自分の愛する武士が大事にしていた綾藺笠を、

夜更けの賀茂川に落としてしまった様を謡ったのか。

綾藺笠は武士の装束の中でも、粋なものとされる。

…落ちにけり落ちにけり…明けにけり明けにけり…

と繰り返す、調子や響きのほうも粋で、好みの今様だ。

B12071002

(捨身 二代目CX5)

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コメント

コキリコ節の踊り手が被っている笠ですかね。

投稿: 振り子 | 2012年7月11日 (水) 00時39分

そうだと思います。
でも、こきりこの踊り手が何故、
びんざさらを持ち、
田楽法師の装束を着ているのか、
その理由は、はっきりとは判りませんね。
(こきりこの節回しは、今様そのものですけど)
途絶えた時代もあったようですから、
意外と新しいのかも…

投稿: kansuke | 2012年7月11日 (水) 21時47分

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