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2012年8月の記事

2012年8月31日 (金)

春日の杜へ(7)

B12083001

春日大社の釣灯篭は無慮一千基とも云われ、名物になっている。

互いに映え合って魅せる、黄金色と朱色、

是も亦一興哉。

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 SPXT400)

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2012年8月29日 (水)

春日の杜へ(6)

B12082901

春日大社内院を囲む、美しい回廊は慶長18年(1603)建立と云う。

中世では、此処は社僧たちの読経の場、

 (神仏習合だから、神主の共に仏教僧がいる。

  やはり、中世世界では、仏が主で、神が従だろう。

  隣の氏寺、興福寺と不可分なのだ)

あるいは、参詣者の参籠の場だった。

鎌倉末期(延慶2年 1309)成立の春日験記絵巻にも、

現在とほぼ変わらない様子が描かれているから、驚きなのである。

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 SPXT400)

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春日の杜へ(5)

B12082801

八月十六日の、奈良の半端でない暑さを、

フィルム画像は余すところ無く、伝えてくれたようだ。

あの匂い立つような空気を眼前に想い出す。

デジタルでは難しかった。まず、気温が感じられない。

高校写真部の時も夏休みだったけど、

土用一番の、この暑い盛りじゃなかったはずだ。

年長けて今、盛夏昼下がり。

春日の杜に佇む。いい風情哉…

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 SPXT400)

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2012年8月28日 (火)

春日の杜へ(4)

B12082701

春日の杜、照葉樹林の深緑と、

春日大宮の朱色の取り合わせは、

ある意味、ホンモノで、理想的と云ってもいい。

中世世界とほぼ変わらない景観と想えば、尚更だろう。

もとより、朱、あるいは丹色は古代より神聖な色とされる。

この色を、何としても、表現したくなるのだが、

やはり、デジタルは、フィルムに如かずのようだ。

願わくば、もっと時間と、

フィルムを用意すべきだった。

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 SPXT400)

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2012年8月27日 (月)

「平清盛」を視る(41)

B12082601

なんとか、後半に間に合った。

清盛、五十の賀の宴と、押しかける摂関家の基房、兼実兄弟、

清盛の息子たちと、舞や歌で競い合う。

今回は「中世芸能かくし芸大会」のようだな。

 (春日験記絵巻では、

  藤家の氏神である春日明神の加護も、

  この頃は、忠通、頼長の不信心で翳っていたと云う)

中世の、田楽法師の装束には、何時観ても、魅かれるものがある。

今でも、編木(びんざさら)を作っているところがあるらしい。

一本欲しくなった。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月25日 (土)

春日の杜へ(3)

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Amazonにて、「絵巻を読む歩く 春日験記絵と中世」

(五味文彦著 1998 淡交社を)購入。

再度現地探索の要ありか。

(捨身 Canon S100)

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2012年8月23日 (木)

春日の杜へ(2)

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明治期の神仏分離や廃仏毀釈のせいもあって、

多くの神社が本来の姿から乖離して、ある意味、

実に奇妙な存在になってしまったのかもしれない。

中世世界の、寺と神社の境目が曖昧な神仏習合の姿に、

限りない好ましさを覚える、筆者なのである。

春日験記絵巻をはじめ、中世史料が極めて豊富で、

今でも、ほぼ中世に近いたたずまいを残す春日大社を、

「世界遺産」の名に恥じないとしても、言い過ぎではないと想う。

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(捨身 S100・二代目CX5)

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2012年8月22日 (水)

春日の杜へ(1)

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奈良博から直近の中世史スポットと云えば、まず春日大社だろう。

残り三時間、此処だけは抑えるべく、探索の歩を進めることにする。

博物館すぐ裏が、若宮おん祭りの御旅所、

道なりに行けば、表参道に入り、一の鳥居を見上げる。

其辺りより広大な春日の杜が始まり、本格的な神域に入る。

奈良へ撮りに行くことが多かった、高校写真部の頃、

主に歩いたのは、興福寺、東大寺、薬師寺、唐招提寺…

斑鳩、飛鳥など…古代史関係の寺々ばかりだった。

奈良市内では、春日大社、新薬師寺、元興寺、奈良町は、

全くパスしていたのである。

今考えると、いずれも核心的な中世史スポットばかりだ。

この負い目、たとえ一部でも、晴らさねば…というわけなのだ。

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(捨身 S100・二代目CX5)

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2012年8月21日 (火)

所謂「伝頼朝像」(其実、足利直義像)を観る

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奈良博・特別展

「頼朝と重源 東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆」

(7/21~9/17)を観てきた。

何はともあれ、例の、神護寺の肖像画である(~8/19)

今回の展示では、恐らく事情があるのだろう、あくまでも、

「伝頼朝像」ではなくて、「頼朝像」となっていた。

でも、そんなことはどうでもいい、実物をどうしても観たかったのだ。

第一印象は、とにかくデカイ像(1430.0×112.8)だ。

広い会場で離れていても、あそこにあるなと、

すぐに視認出来るほどなのである。そして、

やはり、尋常の肖像画ではなく、「神像」というイメージだった。

(この像の考証は、とても、この場では論を尽くせない…

 いずれ、稿をあらためる。ご容赦を…)

しかも、驚いたのは、世に「頼朝像」と云われているものが、

全て、一堂に出展されていたことだ。

東博所蔵「伝頼朝坐像」甲斐善光寺所蔵「頼朝坐像」

特に後者は、黒田日出男氏の論考に出てくる、

「真像」というべきもので、これが観られたことは大きな収穫だった。

其れや是やで、奈良博でたっぷり二時間以上使ってしまった。

これから、残りの時間で「春日の神の杜」へ分け入りたいのだが…

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(捨身 二代目CX5)

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2012年8月20日 (月)

「平清盛」を視る(40)

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劇中、伊豆の悩み多き、若き頼朝が心を許せる相談相手は、

藤九朗(安達盛長)と北条時政だけである。

今のところ、この二人、あくまでも、素朴な、いい人風なのだ。

後半生の、陰謀人を匂わせない描き方は、

一寸気が利いているので、プラスポイントかな。

史実の上での、両人の共通点が、

氏素性、前半生が殆ど謎と云うのも面白い。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月19日 (日)

西へ行く(3)

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午前十一時過ぎ、目的地、奈良博に着いた。

暑さも暑し、真夏平日の奈良公園、蝉時雨ばかり哉…

さて、ウン十年ぶりの感慨に耽ってはいられない。

与えられた滞在時間は、正味五時間だ。

幸い、手元には「東博年間パスポート」がある。

これを駆使すれば、東京、京都、奈良、九州の各国立博物館の、

平常展が何度でも入れ、特別展も合計六回まで観られるのだ。

さあ、入館しよう。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月18日 (土)

西へ行く(2)

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東海道、車窓からの景観の変化が、歴史学的、民俗学的に、

これほど愉しめるとは、やはり、歳のせいなのか。

京都までの二時間、用意した書を開かずとも、殆ど退屈しなかった。

学生時代じゃ、こうはいかなかったはずだ。

奈良へは近鉄で往く。これも、あの頃通った作法哉。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月17日 (金)

西へ行く(1)

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なんとか、所期の目的を達して、先ほど戻ってきた。

考えてみれば、実に久しぶりの西上なのであった。

現地は予想通りの暑さにて、脳内沸騰(予想外の収穫もあり)

今宵はとりあえず、冷却を要すため、これにてご容赦を…

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月13日 (月)

「平清盛」を視る(39)

B12081201

本日の放送はオリンピックのため、残念ながら、お休みである。

で、閑話休題ということで、

今回の大河での、清盛のイメージについて、一寸触れよう。

前回、清盛らしい!ギロッとした目つきを見せるシーンがあった。

今まで、優し過ぎたきらいがあったので、

これは文句なくプラスポイントだ。

もとより、清盛はこうでなくてはね。

あくまでも「猛き者」なのだから…

ついでながら、歴代大河の主人公たちは、

時の、話題のスターから選ばれるにしても、風貌も、やはり、

どこか、史上の人物との肖似性が問われていたと思う。

そこで、清盛像と知られる二像を挙げてみる。

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まず、京都・六波羅蜜寺の「伝清盛像」だ。

(確か、東博に出張してきたのを観ているはず)

とても面白い像である。この目玉から、この人になったのか?

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次は、現在のところ、最も信憑性が高い像。

「天子摂関御影」(14世紀 これも2009年秋の東博特別展で観た)

同巻に、鳥羽、崇徳、後白河、頼長、重盛、宗盛も描かれており、

各家に残っていた「粉本」(下絵、デッサン)をもとにしたと、

考えられる「似せ絵」の優品である。

さて、今回の清盛のイメージだけど、こっちに似ているのかな?

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月10日 (金)

夏の朝 (2)

B12080902

鶴岡八幡宮も朝がいい。

想わぬものが観られる。

これも、2008年夏 鎌倉にて

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 CENTURIA)

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2012年8月 9日 (木)

今年の蝉たち

B12080801

今年の蝉たち、去年ほど賑やかではない感じがする。

でも、寓居近くの小さな森では、こんな光景が観られた。

夕風に吹かれる一枚の葉に、

五匹はしがみついている(一番下の向こうに、もう一匹)

地中に七年とは云うけれど、

実際に確認されたわけではないらしい。

地上に出てから、七日の命と云うのもそうだ。

まだまだ、ミステリアスな彼らなのだ。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月 7日 (火)

夏の朝 (1)

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2008年 夏の朝 北鎌倉にて。

鎌倉の夏は、蒸し暑さと薮蚊で耐え難い。

それで、早朝を狙って、撮りに行っていた。

昼前には、渋谷に戻っていたはずである。

人気の少ない円覚寺境内は、本来の空気を蘇らせ、

なかなかの風情だった。

(フィルム画像が見たくなったのでアップしました)

(捨身 ライツ・ミノルタCL Mロッコール40㎜F2 CENTURIA)

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2012年8月 6日 (月)

「平清盛」を視る(38)

B12080501

伊豆の流人、頼朝は既に成人している。

だから、配所でいろいろとあったのは事実だろう。

今回の大河では、京での幼少期を(母親を含めて)

丁寧に描いているので、彼の複雑な人間形成が、

より理解しやすくなっているはずだ。

この際、あの教科書に載っていた、神護寺の「伝頼朝像」の、

イメージを消し去って、

(この像が頼朝でないことは、ほぼ確定している)

新たな頼朝像に想いを馳せるのも一興だ。

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月 2日 (木)

目結紋のこと

B12080101

武藤氏のことで、気になったことがあり、調べていて、

「蒙古襲来絵詞」(14世紀)に行き当たった。

元々は藤原秀郷の流れで、武蔵国が本貫とも。

(そうだとすると、奥州藤原氏や西行の佐藤氏と親族だ)

鎌倉初期に奥州攻めの功で、

出羽国大泉荘(山形県鶴岡市)の地頭職を得たとする。

また、大宰府の小弐職を得、鎮西にも下り、

一族は奥州と九州の二流に分かれた。

鎮西の武藤氏は小弐氏を名乗り、元寇で活躍する。

出羽の武藤氏は大宝寺氏を名乗り、戦国期まで続く。

両氏は同族なので、目結紋という同じ紋を持つ。

その目結紋を、先週末、黒川能の公演で、

振り子さんが、幔幕に観たのが今回の発端である。

そして、筆者が想起したのが「蒙古襲来絵詞」だった。

実は、この場面、2009年11月に東博の特別展で観ている。

文永の役(1247)博多防衛の総大将を務める小弐景資。

緋縅の鎧、手に日輪の扇、黒漆の鎧櫃に腰を下ろす。

後ろの武士たちが掲げる旗に目結紋がある。

四つ目結だが、出羽の武藤氏は六つ目結、

もとはこっちで、代を重ねるにつれて、目結が増えていくのだ。

左上の詞書に

「太宰小弐、三郎左衛門尉 景資 二十九

 むま(馬)具足にせゑ(似絵)

…当時の、彼の乗馬と鎧具足は正確に描きましたの意味…

 其の勢五百余騎」とある。二十九歳、若いね…

ついでながら、その後、出羽の大宝寺氏は絶え、

鎮西の小弐氏は幾多の興亡を経て、筑紫氏に至る。

ひょっとして、故筑紫哲也氏は末裔なのかな?

(捨身 二代目CX5)

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2012年8月 1日 (水)

S100を導入した

B12073101

予ねて準備は調っているのだが、未だ持ち出せずにいる。

確かに、S95に比べ、かなり進化して、より魅力的になった。

さて、何から撮ろうか。

ついでながら、バックはポーターのトートだ。

(“Girl” Boyfriend Tote というライン。色サイズはカーキM)

最近の撮影行は専らこれを使う。

少々値が張るけど、やはり作りはいい。

(捨身 二代目CX5)

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