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2012年10月21日 (日)

中世山城のイメージ(3)

B12102001

応仁の乱の合戦場面で、よく教科書に引用されている、

「真如堂縁起絵巻」(重文 大永4年=1524頃)

に描かれた、城郭の様子だ。

楯を並べ弓を置く櫓、青竹の矢来で組まれた木戸、

枝先を尖らせた「逆茂木」状の木柵、

家紋を染出した幔幕を張り、楯をかき廻らせた本陣…

(ついでながら、幔幕の三つ巴紋は赤松氏のものだ)

もとより、この絵巻は、同時代成立なので、確度が高い。

戦国時代、ごく初期の、山城のイメージじゃないだろうか。

ぐるりと円状に囲った陣地を「曲輪」(くるわ)と呼ぶが、

外部の侵入者を防ぐ目的から、「結界」とも通じる。

確かに、どの城址にも「鎮守」を祀った痕跡が認められ、

宗教的な聖地、勝地と重なることが多い。

実生活の中で、宗教との境界がハッキリせず、

ごちゃ混ぜ状態なのが、中世世界である。

「城郭→曲輪→結界」と捉えると、案外、すんなりと納得がいくのだ。

(捨身 二代目CX5)

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