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2012年12月 5日 (水)

当麻宿幻想(3)

B12120401

さて、当麻山無量光寺の見所はこれからである。

仮本堂の左側を廻ると、後背に墓域が広がる。

B12120402

何組かの墓参の方たちと行き逢い、挨拶を交わす。

(…こういった風情は好きだ)

檀家さんの殆どが、近隣の人々のようだ。

新しい墓もあるが、その間に、明らかに、

中世石塔と思われるものが、相当数混ざっているのが判る。

まず、墓域入り口右側、小さな丸石で葺かれた、

墳丘(餓鬼草紙に出てくる土饅頭に似て居る)上に、

二基の、形の良い五輪塔が並んでいた。

B12120403

寺伝では、この五輪等を「お髪塚」と呼び、

当寺で時衆に身を投じた、三河松平氏(徳川家)の始祖、

世良田有親、松平親氏父子(14C後半頃、ともに生没年不詳)が、

落とした髪を埋めたものだと云う。

もとより、源氏新田流の世良田氏と徳川家を結びつける、

江戸期に入ってからの、牽強付会の可能性が強い。

尤も、五輪塔自体は古い形式で、鎌倉後期~南北朝期に遡れる。

1963年に発掘調査が行われたが、何も出てこなかったそうだ。

B12120404

五輪塔上の紅葉、三本塔婆の後側より、逆光で撮ってみた。

その色に、どうしても、鮮血を想起してしまう。

さらに、墓域の中を進んで往く。

(捨身 二代目CX5)

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