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2012年12月17日 (月)

「平清盛」を視る(61)

B12121601

ついに、清盛入道が熱病に斃れた。

平家物語(百二十句本)巻第六、

第五十五句「入道死去」「入道病ひの事」のくだりを引く。

…入道、病ひにつき給ひし日よりして、水をだにのどに入れ給はず。

 身のうちのあつきこと、火をたくがごとし。

 臥したまえる所、四五間がうちへ入る者は、あつさ堪えがたし。

 ただのたまふこととては、「あつや、あつや」とばかりなり。

 比叡山より、千手院の水を汲み、石の舟にたたへ、

 それにおりて冷したまへば、水おびたたしく沸きあがり、

 ほどなく湯にぞなりにける。もしや助かり給ふと、

 筧の水をまかせたれば、石や、くろがねなどの焼けたる様に、

 水ほどばしって、寄りつかず。おのづからあたる水は、

 ほのほとなつて燃えければ、黒煙殿中にみちみちて、

 うづまいて上がりけり…

所謂「焦熱地獄」に喩える、凄まじい描写だけど、

南都(大仏)を焼き滅ぼした罪は、斯くの如しと云うわけだ。

(捨身 Canon S100)

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